#異世界とヒーロー/太宰治 ページ19
こちらは僕のヒーローアカデミア、というヒーロのアニメと文ストをコラボさせています。
一応書いておきますが黒の時代のだざぁさんです。夢主ちゃんもポートマフィアです。
ちなみに太宰さんの補佐をしています。リカバリーガールの口調つかめてません。
―――
ゴホゴホ、咳が漏れる。
ほんのりと赤く染まる頬。
風邪だ。
「A?入るよ?」
ガチャリと扉が開き黒いロングコートをかけ、頭に包帯を巻き頬にガーゼをしている男性。
名前、太宰治。
彼の手にはすり下ろされているリンゴ。
起き上がろうとする私を治は片手で制止させた。
「もう、動いちゃだめだよA。大丈夫?リンゴ食べる?」
「んー…らいじょうぶ…」
回らない舌。
食べる。私はそう言った。
「はい、あーん」
治にそう言われ、口を開ける。
「っ!?」
唐突に私の体が光った。
治は目を大きく見開く。
「っおさむ…!」
手を伸ばす。
今、治に手を伸ばさないともう会えないような気がして。
だが、残念ながらその手は彼には届かずに、景色が変わり、私の意識は深く深くへと潜っていった。
*
「ん…」
目が覚める。
途端に瞳に入る白い部屋と知らない人、ガキ。
「っ!?」
バッと起き上がり、警戒態勢を取った。
いつの間に、此奴らは誰だ。知らぬ部屋。治は?
ガキの首元にナイフを当てた。
「ヒィッ…!」
瞳を涙で潤ませ、ビビっているガキに対して、小さいばあさんは落ち着いていた。
「あーあ…そう動いちゃいかんよ。まだ治っていないさね」
「っるさいっ…」
私は立ち上がると額に置いてあった、濡れている布が床に落ちた。
ふらふらとした足取りで歩くと後ろの少年がわたわたと慌てている。
「ッゴホッゴホッ…」
パシリと掴まれる腕。
「まだ治ってないだろ。後で話を聞きたいから早く直せ、風邪」
小汚い恰好をした男性。
治とはだいぶかけ離れているものだ。
「得体のしれないやつに言われる筋合いはない…」
ゴホゴホとまた咳が出るがお構い無し。
歩こうとするがふらりと体制が崩れた。
「っあ…」
「だから寝ろって言ってんだ」
ある程度鍛えられている胸板。
女性特有の胸のふくらみは無い。
「っ離せぇぇぇぇ!!」
鳥肌が立つ。
嫌だ、嫌いだ、気持ち悪い。人間は皆信用ならない。
男なんて特にだ。
ブォンと風を切る音。
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嘘吐き姫(プロフ) - 中也さん、今度は戦国武将ですか…敵がバッサバッサですね(笑) 名前っぽいペンネームも素敵ですけど、双黒尊い…って、率直&ドストレートで、私は結構好きです!名前変わっても双黒尊い…さんはM・T(マイ・天使)です(( (2019年11月8日 19時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
双黒尊い…(プロフ) - リアさん» それは大変失礼いたしました。私がこのCSSを気に入っているという諸事情であまり変えたくないのです。本当に申し訳ございません。もうお知りになっているのかはわかりませんけれど右側にあるCSSという所を押せば、普通のに切り替わりますよ。 (2019年11月8日 16時) (レス) id: f17b921f9b (このIDを非表示/違反報告)
リア - あの小説のほうはすごく面白いのですが背景が桜の花びら、字が白なので大変読みにくいです壁紙を変えてください (2019年11月8日 16時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - 双黒尊い…さん» リクエストください(笑) (一つ前のコメント、レスつけそびれちゃいました、すみません!) (2019年11月6日 22時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リクエスト消化、ありがとうございました!びびりみたいなコミュ症みたいな夢主ちゃんめっちゃ可愛かったです(眼力) あと、「俺ってそんなに怖いのか」っていう中也さんの心の叫びにちょっと笑っちゃいました(笑)リクエスト停止を解消したら、是非私の作品にも (2019年11月6日 22時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:双黒尊い… | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kouki69632/
作成日時:2019年10月22日 19時