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#40 ページ40

1つため息を漏らす。



「A。お前には危機感とか無いん?」

「いや…人一倍あると思います…。元スパイですし…。」


なんの話をしとるんや、こいつ。

「そういう話やなくて…なら、お前今軍服の下何着とるん?」


少しの沈黙の末、か細い声が聞こえた。

「長袖と…下着です。」

「ほーん。せやったら、もしここで『この軍服は俺のなんやからここで軍服脱げ』って言われたら…。」

そこまで言った時、バッと離れるA。
『脱いでしまえば、上はまだいいとして、下は下着のみ』という事実に気づいたらしい。

顔を赤く染めているのがまた可愛い。



「冗談やって…。でも、大先生ならこういう汚いこともやりかねへんからな。気をつけた方がええよ。…というか、それくらいの危機感は常に持っとくことやな。」

説教じみたことを言ってしまった、と思ったが、『申し訳ありませんでした!』なんて返すからびっくり。
軍兵かよ。




今…今警戒しろと言ったからな?
なんて、心で確認して部屋の中で着替えてもらった。
一方自分は廊下で座ってインカムをつなげる。

相手はもちろん大先生。



「んー、あ、とんち?」

「とんち?ってなんやねん。今も見とんのやろ、そこの監視カメラから。」

『えへへ、流石にバレたか』なんてお気楽な声を出す大先生にあまり苛立ちを感じなかった。


「トントン、好きな子が彼シャツしてたら襲うのが決まりごとやで?興奮せんかったん?」

Aが乱れる姿を見られないのが惜しい、というような口ぶりで話す大先生。
どうやら悪気は全くないらしい。
というか、彼シャツなんて言うが、付き合ってすらいない。

「まあ、たしかに不覚にも勃ちかけたわ…汚い話。」


大先生が爆笑し、それにつられて廊下で高笑いを吐き出す。
すると、まだ笑いを声に漏らしながら大先生が尋ねてきた。

「なんや、楽しそうやん。」

それに、『調子のんな』とだけ返してぶちっとインカムを切った。



その後1人でまた笑ったのは内緒だ。




====
過去最高順位がリセットされてました…。

これって一定期間たつとリセットされちゃうんですかね!(全然気にしてないですw)

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作品ジャンル:恋愛
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夜飴月/黄泉月(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます。そろそろ終わりなので、私生活が安定してきたら更新します…!! (2019年10月8日 19時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして!好きです(唐突な告白)気長に更新待ってます! (2019年9月29日 17時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます。私生活が忙しく、なかなか更新できずにすみません…。 (2019年5月25日 15時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
- 好きすぎる! (2019年5月23日 6時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
- 夜飴月/黄泉月さん» はい!楽しみに待ってます! (2019年5月5日 0時) (レス) id: 4839ac1ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2019年1月18日 20時

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