堕天【tn】 ページ8
「ああ〜っ、負けた…。」
「ふーん、残念やったな!!」
悔しそうに嘆くA。
元から仲の良かった俺たちは、何ヶ月前かに付き合い始めた。
でも、未だにキス止まりなところ、自分のチキンさを呪った。
スマブラをして少し汗ばみ、火照った彼女の顔にドキッとするが、理性を抑える。
そこでふと、2人でスマブラをするついでに、『勝ったほうが負けたほうの言うことを1つきく』という約束を交わしたことを思いだす。
「で、なにすればいいの?」
涼しげな顔で問う彼女。
「なんや、随分と余裕そうやな。」
そんなことを言ってみれば、Aはとうとう声を出して笑う。
「ふふっ、だってトントンが私をどうこうできるとは思わないんだもん。」
「…ほーん。」
Aのその言葉は俺の理性を切らす。
いい意味でも、悪い意味でも。
次の瞬間、Aのことを組み敷いていた。
「…トントン…なにして…?」
「調子乗りすぎやろ。」
彼女のいうことも無視して噛み付くようにキスをする。
今まで優しくしてきた分、自分でもわかるほどに乱暴だった。
口内をめちゃくちゃにしてからそっと唇を離すと、顔の赤くなったAがいて、正直興奮した。
「俺やって男なんやで。どうこうできないとか、そんな煽られ方したら襲いたくもなるわ。」
首筋をなぞると、くすぐったそうに身をよじる。
さっきのキスでとろけた顔もすごく可愛い。
組み敷いたときは少し手足を動かしていたが、今ではもう抵抗する気力も残っていないようで。
抑えるものが無くなった自分は止まることを知らないらしい。
「…で、なにすれば…いいの…?」
「うーん、せやなあ。」
Aにニィッと微笑み、囁いた。
「せいいっぱい、可愛く鳴いとって。」
後日、我に返ってめちゃくちゃ謝ったのは言わずもがな知れたこと。
こんなんやから大先生やらゾムやらに『童貞』って馬鹿にされるんか、なるほどな。
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夜飴月/黄泉月(プロフ) - 悠哉さん» リクエストありがとうございます。了解です! (2019年1月4日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
悠哉 - はじめまして!リクです!ツーマンセル組(zm syp)で軍パロが見たいです!落ちはなんでもおっけーです (2019年1月4日 23時) (レス) id: 23affa0a0e (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - 甘党吸血鬼なづさん» リクエストありがとうございます。承ります! (2019年1月3日 22時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
甘党吸血鬼なづ(プロフ) - リクエストなんですけど、エミさんで学パロみたいなのって出来ますか? (2019年1月3日 22時) (レス) id: 544e4af6c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - 白華時雨さん» 同い年で自らは堕ちていき、それでも彼女のことは心配するという、クズさの中に塗れた優しさを書いてみました。そこまで考えていただけるとは思っていませんでした、ありがとうございます! (2019年1月2日 14時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年12月31日 22時