痴漢 ページ31
現在、あいつらと電車で移動中。
今日は買い物をしてから、軽くカフェなんかによって帰る予定。
こういうとき、進んで２人がお金を出してくれるのが本当にありがたい…！
と、そのとき。
下半身にさわさわと撫でられる感覚。
…SAN値チェックです。
発狂こそしなかったものの、ある程度SAN値は削られていく。
これが俗に言う《痴漢》というやつか…。
気持ち悪さを最大限に感じ、一番近くにいるトントンを呼ぼうとする。
すると、あろうことか口を手で塞がれる。
…随分と大胆。
それでも、トントンは窓の外を見ていて気づかない。
「へへ…。」
うわっ…本当にこの人やばい。
鳥肌が止まらない。
しかも、手を止める様子もない。
流石に怖くなってきて、目に涙がたまる。
こうなったら…。
『ん"っ。』
盛大に咳払いを１つ。
咳払いは口を押さえられていても良く聞こえる。
痴漢は手こそ離したものの、トントンの眼からは逃れられなかったようで。
トントンはグルッペンの肩を叩き、コソコソと話す。
そのタイミングで、痴漢がまた行為を始める。
…クソが。
すると、トントンは近くの女性になにかを呟いてからこちらを指差した。
なるほど、知り合い以外の証人を作るのか！！
有能すぎて泣けてくる。
そのときだった。
痴漢の手が胸に触れる。
その瞬間、電車内を殺気が埋め尽くす。
話し込んでいたJK、騒ぎ立てていた子供。
全員が静かになる。
そこまで混んでいない車内で、グルッペンが近づいてくる。
「…何してる。」
「え、何も…。」
痴漢は動揺して私から距離を置く。
トントンが手を引っ張って引き寄せてくれたおかげで、より痴漢から離れる。
一方、グルッペンの攻撃は止まらない。
「俺たちの妹に痴漢とは、いい度胸だ。もちろん、人生を破綻させる覚悟は持ち合わせた上での行動だよな。」
「あっいや…。」
もう言い逃れできない。
あっ、妹じゃないけどね！？
次の駅で降り、駅員さんと警察の方々が然るべき処置をとってくれ、無事にその人は逮捕された。
そのあと遊んだ帰り道に、冗談を言ってみる。
『痴漢されるってことは、私ってやっぱり色気あるのかな！』
「なんでちょっと嬉しそうやねん！」
不謹慎か。
「違うな、お前が小さすぎて高校生にでも間違われたんだろ。」
「なるほどな、冴えとるわ。」
『ん！？今なんて言った！？』
はぁ…。
痴漢は撃退できてもこいつらは撃退できそうにないです。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします！！ (2019年3月16日 12時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
有 - よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです！楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月／黄泉月さん» お疲れさまでした！最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます！ ありがとうございました！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月23日 20時
