疲れ ページ21
『文化祭が終わればテスト。この流れは止められないのかな。』
シャッシャッと竹刀のささくれを落としながら語りかける。
現在、帰りのホームルームの前。
暇しているので竹刀の手入れをしていたところだった。
しかしそれでも口が暇になり、瑠美と駄弁る。
瑠「えっ、教室でそれやる？…まあいいけど。テストの話だけど、別にいいじゃん、Aは頭いいし。」
お前もな。
無自覚なのが怖い。
それに、私には『歴史』『世界史』という恐ろしい単語が。
…まあ、グルッペンとトントンに教えてもらう予定ではあるけど。
zm「チッス。なんやなんや、物騒なもん持って。」
はいはい、物騒だよ私は。
高い声で笑うゾムはいつでも楽しそうで羨ましい。
…と、手入れはこの辺でいいかな。
竹刀をおさめると、チャイムが鳴り響き、教授が顔を覗かせる。
なんだか最近疲れ気味なのか、顔が少しやつれている気がしてならない。
まあ、文化祭もあったし無理はないと思うが。
em「えーっ、今日は疲れているので早めにホームルームを終わらせたいんやけど…。」
大丈夫か、本音がダダ漏れ。
しかも若干訛りが出ている。
em「文化祭が終わればテストです。みなさん気を抜かないように。あとは委員会や部活に励むように…。あっ、あと。痴漢が増えているようなので女子は特に気をつけるように。」
気持ち悪い、と女子からは声が上がった。
激しく共感する。
kn「エミさーん。男子についてはなんもいわへんのー？」
em「先生と呼んでください…。ったく、そんなに男同士が好きなんやったら保健室行ってくればええやろ。」
察した。
コネシマと前に保健室にいたときそういえば…。
…いや、もうやめよう。
教授はそこから素早くホームルームを終了した。
瑠「これから委員会なんでおさきっ！」
瑠美の真面目さに少し感心。
『ファイト。』
うーん、文化祭の時に剣道の試合をしたし、おそらくもう部活は卒業の時期だろう、３年だし。
となると、帰るのが今一番選ぶべき選択肢だと考えられる。
と、その時だった。
「きゃーっ！」
入口の方から悲鳴が聞こえ、ガッと頭をそちらに向ける。
何かあったのか、と机のサイドにかけてあった竹刀を掴もうとした。
しかし、そんな心配は無駄だったとすぐに理解することができる。
gr「Aはもう帰ったんじゃないか？」
tn「いや、絶対まだおるはずや…。」
お前らかよ。
そっとため息をついた。
終わり
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます、頑張ります！ (2019年2月17日 17時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - ありがとうございます！更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ！それくらいならパクリの域には入りません。気軽にどうぞ！ (2019年2月16日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - いつも閲覧させてもらっている者です！この作品すっごく面白くて大好きです！！お聞きしたいのですが、私、新作を書こうと思っていまして、強気だけど耳とかが弱いって夢主ちゃんにしたいのですがお借りして宜しいですか？ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - イムさんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2019年1月21日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月22日 19時
