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花火 ページ20

簡単なアナウンスが流れ始める。

この学校の歴史や、文化。

また、生徒の日々の頑張りを校長が評価する。

…まあ、大抵の生徒は右耳から左耳に流しているが。

かなり、どうでもいいので。


rb「んふふ、楽しみやなぁ!」


sha「どうせしょっほいやつやって。ロボロ、夢見てんとちゃうぞ。」


ロボロがムキになって反論した。

煽るな煽るな、ロボロが少し可哀想になってきた。

と、そのとき。

炸裂音が響く。


『…綺麗。』


花火だった。

名前の通り、花のように夜空に咲き、儚く散っていく。

それが美しすぎた。

まったく、校長もだいぶ本格的なの買ったな、と思っていたとき。

そっと腰から抱き寄せられる。

…これは身長的にロボロだな。

少し身を引いて、抵抗しようとする。

しかし、肩も抱き寄せられた。

…シャオロンか。

なんだ、お前ら仲良しか。

もうされるがままになった私は、ボーッとしながら花火を見つめる。


sha「A。愛しとるで。」


『なっ…!?』


思わず変な声を上げてしまう。

あ、愛してる…?

と、ロボロも少し大きめの声で語りかけた。


rb「…トントン来なくてよかったって思っとったのに、シャオロンが来てもうた…。でも、俺はAが好きやから大丈夫やで!」


そんな2人きりにこだわらなくても。

幸い、周りはカップルだらけでこちらになんか見向きもしない。

誰かに見られていたら殺されそうだ、こんな状況。


sha「A〜こっち向いて〜。」


そんなことを言われてそっちを向くと、唇に柔らかい感触。

…っ、キス!?

それは触れるだけの軽いものだったが、頰は紅潮していった。




〈〈シャオロン〉〉

思わずやってしまった。

いつロボロにやられるんじゃないか、と心配になりすぎて。

しかし、当のロボロの表情を伺うと、恥ずかしさと、嫉妬心で顔が真っ赤だった。

それでもキスをして返せない。

まったく、これだから童貞は。

と、嘲笑うのを裏に、本音は少し胸が痛んだ。

Aは誰が好きなんだろう。

もしかしたら、俺はとても業の深いことをしているのかもしれない。

その考えに思わず身震いした。

疲れ→←切なさ



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夜飴月/黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます、頑張ります! (2019年2月17日 17時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - ありがとうございます!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年2月17日 12時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ!それくらいならパクリの域には入りません。気軽にどうぞ! (2019年2月16日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - いつも閲覧させてもらっている者です!この作品すっごく面白くて大好きです!!お聞きしたいのですが、私、新作を書こうと思っていまして、強気だけど耳とかが弱いって夢主ちゃんにしたいのですがお借りして宜しいですか? (2019年2月16日 20時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - イムさんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます、頑張ります! (2019年1月21日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年10月22日 19時

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