爆音 ページ16
１人で後夜祭っていうのもなかなか恥ずかしいな。
なんて考えながら、コールを続ける生徒たちを見つめる。
…なんやかんや言って、グルッペンが作っていく学校も…悪くはないのかもしれない。
私は何を変えていくべきなのか…。
すると、いきなり肩に手が回される。
gr「Aは１人か！」
いきなり与えられた体重に少しよろめきながらも回した手の主を軽く睨んだ。
『１人で悪かったな！！…生徒たちいるんだからやめて。というかいなくてもやめろ。』
gr「別にいいだろ、減るもんじゃない。」
それは本来グルッペンが言うべき立場では無いんだけど…。
それに、心は生徒会役員のせいで日に日にすり減っていく一方だと思う。
大人しく離れると、グルッペンは私に丁度聞き取れるくらいの声で話し始めた。
gr「…Aはこの学園をどう変えたい。」
いきなり始まった世間話に目をそらして答える。
『…権力で物事が決まらないようにしたい。』
かつての風紀委員会を解散されたときは、半ば強引だったと思う。
…まあ、あれはアンケートの結果もあってのことだからなんとも言えないが。
しかし、返答は思いもよらないものだった。
gr「なるほど。前向きに検討しよう。」
え、今なんて…。
「せいぜい頑張るんだな」なんて返されると思っていたのに。
『マジかよ。』
gr「語彙が崩壊しとんな。それはもちろん、元風紀委員長の意見ともなれば聞き入れたいぞ。」
…グルッペン…。
彼は私が思っていた以上に真面目らしい。
gr「なんてな！ただAを手懐けたいだけだ。」
ニカっと笑みを見せるグルッペンの背中を軽く叩いた。
さっきの感動を返せ。
そう呟こうとしたが、この爆音の中では聞こえるはずがない。
なにより、さっきの言葉に嘘が感じられなかった。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます、頑張ります！ (2019年2月17日 17時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - ありがとうございます！更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ！それくらいならパクリの域には入りません。気軽にどうぞ！ (2019年2月16日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - いつも閲覧させてもらっている者です！この作品すっごく面白くて大好きです！！お聞きしたいのですが、私、新作を書こうと思っていまして、強気だけど耳とかが弱いって夢主ちゃんにしたいのですがお借りして宜しいですか？ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - イムさんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2019年1月21日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月22日 19時
