夏油傑と交わるまで【呪術廻戦】

４０秒前 ページ10

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〖 Geto side 〗





今、私は冷静を装っているが

決して冷静ではない。









"『あっ、ちょっ…ん』"









「…あれは反則だろ」



あの悩ましい声が頭から離れない。








「…あー、」









ダメだ。

抱きたい。




下半身で物事を考える男にはなりたくないが、今の私はそれになりつつある。






「…冷静に、れいせ「傑、ご飯できたよ」…ああ、」






2人分の食事を運んでくるA。

いつもと変わらないはずなのにいつもより可愛く、愛おしく感じるのはなぜだろう。






「傑？」






動こうとしない私を不思議に思ったのか顔を覗き込んできた。


…頼むからやめてくれ。そんなふうに可愛いことをされると我慢が効かなくなる。






「どうしたの？」






…できることなら今すぐ彼女を組み敷いてしまいたいが、がっついてると思われたくない。


こういう時に悟の『強行突破しかねえな』と言える思考が羨ましいと思う。






「…いや、なんでもないよ」

「そう？」





お茶をコップに注ぎながら「冷めないうちに食べてね」と私に笑いかけるA。




どう考えたって可愛い。

今、この瞬間バカになれたらどれだけ楽だろう。


バカになって本能のままに彼女を押し倒して、制服を脱が…………



……


……







「…ダメだ」


「ん？」


「…あ、いや、」


「傑、さっきから変だよ？」








…君のせいなんだけど。





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