夏油傑と交わるまで【呪術廻戦】

４２秒前 ページ8

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放課後、私たちは高校生らしいデートをした。

渋谷でプリクラを撮ったり原宿で買い物したり。






「ちょっと休もうか」


傑の一言で目に付いたカフェに入り、コーヒーとカフェラテを注文。





「なんか彼氏とプリクラって照れるね」





さっき撮ったプリクラをバッグから取り出して眺める。キラキラした背景と傑の達筆な字がいい味出してて面白い。





「こんなの撮ったの初めてだよ」



なんて言いながらドリンクを運んできた店員さんにハサミを借りた傑は手際良くプリクラを切り始めた。



「どうしたの？」



カフェラテを飲み、傑を見つめる。





「いや、悟が言ってたんだ。プリクラを撮ったら携帯に貼るって」

「あー」

「だから貼ろうと思ってね」

「傑ってそういうのやるタイプなんだ、意外」

「Aとの写真は肌身離さず持ち歩きたいから」

「…サラッと恥ずかしいこと言わないでよ」

「顔赤いよ」

「わかってて言ってるでしょ…」




傑の携帯はスライド式だから、スライドした部分の裏に貼っていて。…あんなとこ普段から見えるじゃん。






「…出来た。意外といいもんだね」






満足そうに貼ったプリクラを見る傑の目が優しくて。

じんわりと胸が温かくなる。






「こら、そんな顔されるとキスしたくなるだろ」






こつん、とおでこを小突かれる。






「ば、バカじゃないの…！？」


「ははっ。君が可愛すぎるのがいけないんだよ」






本当にこの男は…

無意識なのか、確信犯なのか…





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