また明日。《２》

♯70 壱馬 ページ20

【壱馬side】


人の恋愛にとやかく言う趣味はない
なんなら全く興味無い
でも、ちゃうやん…？


壱馬「取り調べやな…うち来い」


「取り調べっ………(汗)」


お節介やけど、これはホンマにちゃんとしたらなアカンと思った


壱馬「何飲める？」


「ビールください(笑)」


壱馬「は？ビールやと？厚かましっ(笑)」


「すみません…(苦笑)」


ビールを持って戻ると、キョロキョロ周りを見渡してた


壱馬「何かおもろいもんあったか？」


「壱馬さん、女の人と同棲してるんですか？｣


壱馬「してへんわっ(苦笑)」


「ぬいぐるみ、有りすぎません？」


壱馬「………なんか問題ある？」


「あのー……可愛いですね(笑)淋しいんですか？」


壱馬「は？意味わからん…」


「すみません…(苦笑)」


壱馬「どうでもええけど。で、どんな感じで付き合ってるん」


聞けば聞くほど、いやもう絶対遊びやん
絶対、大事にされてへんやん…って思った


壱馬「あんたらの関係、なんて言うか知ってる？」


「関係………？恋人ですか？」


壱馬「それはな、セ フレって言うねんで？知ってる？セ フレって何か。体だけの関係。欲望を満たすだけの相手。他に何も求めてないねん。求めてんのは体だけ。分かる？」


「そんな事…ないと思います……」


壱馬「そいつ、家庭持ってるんちゃう？」


「家庭？？？…家庭って…？」


壱馬「嫁おらんか？あと、子供。」


「やめてくださいよ(笑)絶対それはないです(笑)」


壱馬「何で？」


「指輪してないし……独身って言ってたし…」


壱馬「指輪なんて秒で外せるわ。口だけなら何とでも言える。朝まで一緒に過ごされへん理由があるねん。曜日限定でしか会われへんのも理由があるからやん」

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