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ユリside ページ16

喫茶店から出て無我夢中で街の中を走り続けた

《見て、髪の毛真っ白よ。》

《気味悪いわ……。》

《下手に近づいたら危ないわよ……。》

《ヒソヒソヒソヒソヒソ………………》

すれ違う度に傷つけられる心に涙が止まらない

「……ヒグッ……ェ゙ッグ………。」

誰もいない路地裏に蹲り声を殺し泣く

「クゥーン……クゥーン……。」

ヴォーは近寄り目元を舐めて慰めてくれた

「グスッ ヴォー……やっぱり気持ち悪いよね……私。」

ヴォーを抱き寄せて顔を埋める

「ダディも……ほんとは……気味が悪いって…………思ってる。グスッ…やっぱり……外の世界に行かなきゃよかった……怖い……怖いよぉ…………。ヒッグ…………ヒッグ…………。」

「ユリ!!」

「ふぇ……?グスッ…」

呼ばれる声がし誰かに抱き上げられ見上げるとフードを被り息を切らしたダディ

「ダ……ディ……私……私……!」

「Shh……話は家に帰ってからにしよう……。
可愛いladyに涙は似合わないよ。」

拭ってくれたダディは路地裏から出て直ぐに車がとめてあった

「ヴィオラ!ユリちゃんは!?」

運転席にはしょう兄が

「そこの路地裏で泣いていたのを見つけた。怪我はない。」

「よかった……。」

しょう兄もホッと息をついた







家に着いて、私を抱えたまま真っ直ぐにリビングソファーに座り私は真正面に座らせられた

ダディの周りに先週来た虎や黒豹、ホワイトタイガー等が集まってきた

「ユリ、何故あそこで泣いていた?何があった。」

「…………。」

ずっと無言の私の頭を優しく撫でてきた

「ユリ。言いたくなかったらそれでもいい。だがそのままだと苦しくなるのは自分だ。」

「……。」

「もう1回聞くぞ。なんで泣いていた?なにか嫌な事でもあったか?」

ジッと見つめるダディの目に負けて今日あった出来事を話した

「……そうか……辛かったな。」

頭をポンポンと撫でられ乾いたはずの涙が一気に溢れてきた

「ふっ………ダっ……ディ……。」

「ごめんな、1人で外の世界に行かせて……。」

「きみ……わるい……って……言わ……っれた………!」

「うん。」

「ずっと……変な目……でみら……れて……怖かった……!」

「もう大丈夫だ、そんな奴はいない。」

「もう……外の世界は……やだ……!そばに……いて……1人にっ……っしない……っで!!」

「わかった。もう1人にしない、そばにいる。」

私が泣き止むまでダディはずっと頭を撫でてくれた

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作者名:♪ソラ♪ | 作者ホームページ:ht//  
作成日時:2017年5月25日 23時

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