二話 ページ3
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切国「...起きてたのか、本歌。」
襖を開けて入ってきたのは山姥切国広だった。
その手にはお粥が乗せられている。
「あぁ、偽物くんはお粥を持ってきてくれたのかい。」
私が“偽物くん”と言った時、切国は少し顔を顰めた。
その後、切国はお粥を私の傍に置き、スプーンを添えた。
切国「...燭台切が作ったお粥だ。食べられるか...？」
そう言い、切国は私の顔を覗く。
「心配無用だよ。」
私がそう言うと、「そうか」と言い、スプーンでお粥を掬った。
「えっ？何をしているんだ、偽物くん？」
私がそう話しかけている時も切国は作業を止めない。
掬ったお粥をふーっと息を吹きかけ冷ましてから、私に差し出してきた。
切国「...食べれるんだろう？」
そう言い、私の前にスプーンを向ける。
そこには美味しそうなお粥が。
...ちょっと待って、そういう事？
私は“自分で食べれるか？”という意味で聞かれたと思ったんだけど、切国は“胃に入るか？”という意味で聞いてたってこと？
それで今、私に食べさせようとしてるってこと？
私は少し焦りながら国広を見ると、目を控えめに輝かせ、私が食べるのを待っている国広の姿が。
...そんな顔されたら断れないじゃないか...！
くっ...！と心の中で恥と戦いながら、私はお粥を食べた。
もぐもぐと口を動かしながら味わって食べる。
すると、切国はまたスプーンでお粥を掬い、先程と同じ作業をした。
これは...！全部食べさせようとしているな...！
そうはさせない！と思い、お粥を飲み込むとまた国広は私にスプーンを差し出して...。
.
「...ご馳走様でした。」
...結局、全部食べされられてしまった...
...だが、あんな純粋な目で見られると、断ろうにも断られないじゃないか...！
しょうがないな、うん。次断ればいいか。
そう思っていると、切国は嬉しそうに私に話しかけてきた。
切国「...全部食べられたな。」
良かった...そう思っているのが切国の表情からよく分かる。
「...燭台切さんはどこに居るんだ？」
お礼を言いに行きたい。
そう言うと、切国は「案内する。」と言うので、私はついて行くことにした。
切国はお粥の入っていた入れ物とスプーンを持って立ち上がった。
「私が食べたんだから」
そう言い、入れ物を渡せと言うように手を出すと、ふっと笑い、俺が持つから大丈夫だと断られた。
イケメンめ...！
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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…！最後までお付き合いありがとうございました！ (2021年8月2日 7時) (
レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…！！更新お疲れ様でした！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！最後までご閲覧ありがとうございました！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました！ (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...！！思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...！！ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2019年4月20日 11時
