永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ39)

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episode39 ページ39

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私たちの中に流れる沈黙

数時間前まではこの沈黙さえも優しかった。

廉「どうゆうことなん、」

私は、事務所から､母親から、

外国の大学を受けることを勧められた

進学するつもりはさらさらなくて

ずっと日本で居るつもりだった。

アメリカの大学に通いながらアメリカで、

役者の仕事をするなんて、無理だと思う。

そりゃあもちろんレベルアップはしたいけど、

今の私は未熟すぎるよ。

「……今話した通りだよ」

廉「もう会えんの？」

「高校卒業したら、6年間アメリカ行くもん。」

廉「もう決めたん？」

「うん、」

廉「寂しくない？」

「寂しいけど……」

目の前の彼はそっか、と呟く

廉「Aが決めたんやったら俺、応援するよ。」

「……え、いいの？」

廉「ええに決まっとるやん、まぁ、しゃあなしな。

俺以外好きにならんのやったら。」

「あ、でも今から勉強しなきゃいけないし

仕事とかめっちゃあるし、学校全然来れないけど……

会えないけど、いい？」

永瀬くんの顔は曇る一向

「ふふふ、会えるよ、永瀬くんとは。」

廉「……もぉ、いじめんといて。」

独占欲強めだけど

愛は結構重めだけど、

私はそんな永瀬くんが好きだよ。

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