episode26 ページ26
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「ねぇ皆、永瀬くん知らない?」
"仕事って聞いてるけど"
誰に聞いてもそう答えられる
……けど、
今日は仕事だって聞いてない。
「……もしもし!永瀬くんのマネージャーさんですか?」
「はい?」
「あ、東雲ミナトです!」
「あ、ええ。マネージャーです。永瀬がどうかしました?」
「今日、来てないんです、学校に。」
「……熱が出たらしく休むという連絡はしているはずですが。」
「っ、え!?」
……お休み、するらしい
以前家の前まで行ったことがあったから
場所はわかるんだけど……
どうやって行くかだな……っ。
ふふふ、まぁ、女優ですから。
「っ……あ、」
樹「え?急にどした?」
「……待ってヤバい急に仕事決まった!え、」
樹「言っとくよ俺。大丈夫だから!」
「……うん、ありがとう!お昼には戻るから荷物は最低限置いてく!」
少し小さな嘘をついて
財布を握ってコンビニへと急いだ
変装もせず制服を乱して走る
お願い、誰も気付かないで。
「……はぁ、誰もいないっ」
運よくコンビニには店員さんしかおらず
思わずほっとしながら栄養のあるゼリーと
飲み物、首を冷やせる物を買った。
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作者名:かいとん | 作成日時:2021年9月24日 0時