【青葉城西】いや、別にいいです。

別に 3 ページ3

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とある部活中、




「あのさ、いっつも思うんだけど」



『なに？矢巾』



「仕事やってるのさ、優美先輩じゃなくてお前だよな」



『まーね』



気づかれても気づかれなくてもどっちでもいいことを矢巾に問われた。



「及川ー！はいドリンク！」


「あ、優美！ありがとー！優美が作ったの？」


「うん！」




そんな光景が視界に入る。



作ったのは紛れもなく私だが、まぁ流れ的に先輩が作ったっていう方が正しい。



残念ながら私はそんな…私が作ったのに！最低！なんて思わない



手柄を横取りされようが何とも思わない。仕事横取りしたその時は先輩だろうが容赦はしないけど



ていうかやっぱり私の時と全く違う。いい笑顔だな及川さんよ



と、岩泉さんが近づいてくる




「…いいのか？あれ」


『別にいいです。』



岩泉さんは唯一私と話してくれる人だ



まあ、他の部員達も話しかけてはくれるけど私自身めんどくさいから避けてるだけだけど



そのせいか私の印象は結構下がってると思う。だってもう及川さんとか私と話す時顔引きつってるしね。



どうでもいいけど



『じゃあ私は部室の片付け行ってきますね。その間記録頼んでいいですか？』


「えー、まぁ記録くらいなら…」



よかった。先輩は仕事を全くしないと言う訳では無いから


…まぁ仕事なんて私ひとりで十分って所はあるんだけどね。

正直先輩はただの子守りみたいな役目だ


私の役目はその引き立て役というか裏方？



ま、



『…仕事が楽しければすべてよし』




そんな独り言を呟きながら私はホウキとゴミ袋片手に部室に入った



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