社畜が往く ページ21
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「気をつけて行ってきてくださいね」
「......いってらっしゃい」
「絶対に寄り道なんてしちゃダメですからね！」
「「いってらっしゃいませ！」」
胡蝶さんやカナヲちゃんにアオイちゃん。なほちゃん達に見送られて屋敷を出た私の気分はまさにはじめてのおつかい。見送られてるのが私じゃなかったら完璧だったのに。
胡蝶さんに言われた通り、風呂敷を両手に抱えて東に真っ直ぐ進んだ。
時期に人並みが多くなってきて、見渡したらもう街だった。はえぇ、ほんとに東に真っ直ぐだった。
『...でも、ここからどうやって見つければいいのか』
とぼとぼと風呂敷を抱えて歩く。と、少し目に止まる店があった。
『......かっ、かわいい』
少し大きめな水晶のようなガラスの中に花びらが満遍なく入った首飾り。なんて可愛いんだ。...よし、買ってしまおう！！
つい衝動買いしてしまった私は悪くないと信じたい。
「はい、ありがとうね。あんたならきっと似合うよ」
『ありがとうございます！』
首飾りを受け取り首につける。うん、よき！！似合ってるかはわかんないけど！
...てか私買い物しに来たんじゃないぞ！！？探せ！！煉獄さんを！！！そして風呂敷を渡して次の仕事だ！！！
社畜モードをONにし、風呂敷を抱え直して歩き出す。
がしかし。この街は相当な広さがありいくら歩いても聞いても見つからない。
これもうこの街にいないのでは。と疑い始めた。
すると、
「うまい！うまい！」
そんなどデカい声が聞こえてきた。
思わず目をやれば、なんと胡蝶さん方と同じ服。そして羽織。......もしかして
『あの』
「ん！？どうした！！」
『ひぇ』
いやはや。めちゃめちゃ目をカッ開いていらっしゃるお方ですね。つい声が上がってしまいましたね、はい(震え声)
大丈夫！！胡蝶さんのお仲間ならきっと！！殺しになんて来ない！！そう！！大丈夫！！
自分に暗示をかけてその人に問う。
『...えっと、貴方が煉獄さんであってますか』
「あぁ！いかにも！」
よかったあああ！マジで！いた！よかった！
『あの！私は胡蝶さんのところで働いてる風魅Aです。今日は胡蝶さんに頼まれてこちらを渡しに参りました』
「よもや！君が胡蝶の言っていた！」
え、胡蝶さんなにか言ってたの？？
「ふむ、急ぎの用はあるか？」
『いえ、でも』
早く帰って仕事がしたい、と続けたかったのだが
「なら少し話さないか！」
それは叶わなかった
『...えっ』
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かんな(プロフ) - 最高です！勘違い度高めなの天才的だと思います！ (3月1日 21時) (
レス) @page25 id: 114c51d1cf (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 初コメ失礼します…！こんなに楽しく読めたのは初めてです、私は貴方様の書く作品がとても大好きです！！これからも応援してます！ (6月23日 5時) (レス) @page25 id: 924d54da23 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page25 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - お、終わりなんですか､､､？ (2022年7月27日 21時) (レス) @page25 id: 6c54ce0ff5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 続き楽しみにしてますっ！しのぶさん好きw (2022年6月26日 0時) (レス) @page25 id: bd033ea8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文香
| 作成日時：2019年10月6日 3時
