【銀魂】難あり波もあり

正解と理性 ページ20

ー銀時サイドー




例えば、ここで押し倒して致したとしても、
こいつは特に文句も言わず受け入れる。

腐っても20歳を越している女なのだ。
それに加えて、俺に対する無償の信頼。




(・・自分でいうのも何だが、どこだ信頼部分は)



目の前で、初めてのことに緊張で体を硬直させ、
ぎゅっと目を瞑って俺に全てを委ねようとする女を
どう扱っていいのやら。




ーーーこいつに会って常に思っていることだが。

男前で野郎よりも野郎らしい、ゴリラよりもゴリラらしい女どもを見てきた俺にとって、
このザ・平均的町娘なAは、癖の強い輩より
タチが悪い。大事に扱ってやりたいと感じつつ、
どうすりゃ正解なのかわからねェ。


近寄っただけで爆発寸前なそいつだが、
実際、俺も人のことを言えたもんじゃねーんだ。





(・・やれやれ、どっちもガキじゃ、話になんねェな)




ゆっくりと触れ合った唇も、力が入っているように
思える。緊張をとかしてやろうと、ついばむように
二度口付けてみたが、ーーどうにも逆効果。

驚いて余計に緊張が増したらしい。



ひとまず離れて見えたそいつのツラが、
真っ赤に染まっていることに、

・・ゾクリ、理性をぶち破る波が寄る。









「ーーーお前、本当バカだな」

「えっ、_____、」






これは多分、○俗なんかで使われるテクニックも
演技も入ってねェ。艶やかしい要素など、どこにも
ない。それこそごくごく平凡な反応なのだろうが、


・・・やはり、新鮮で綺麗だ。





再び引き寄せたそいつの唇に、
さっきより少し強引で荒い口付けを。

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