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感覚が狂う ページ15

「何か、変な感じね」

「あ?」




服を整えて、湯呑みから登る湯気を見やる。






「・・まさか私があなたとここまで来るなんて
運命を司る神の気が狂ってるとしか思えない」

「神の元に送られてーのかテメェは」





本来ならば、甘い言葉を掛け合い
互いに触れ合う時間であるというのに、

私達の間には、早くもいつものやりとりが
ご健在。これはもう笑うしかない。








「ーーーでも、これはこれでアリかも」







いつもの貼り付けた笑みは剥がれ落ち、
・・自然と緩む頬


隣にふと目をむければ、
なんとも言えない表情を浮かべる銀時さん。








「・・・・・何よその顔」

「いや、・・・お前今気色悪ィぞ」
「熱湯にぶち込むわよ」





何ということか。
いつにもまして失礼ではないか。






「てか、いつまで上半身服脱いでるの?
さっさと着れば?」

「なんで」

「気色悪いから」
「何だそれ仕返しかコラ」





上半身をさらしたまま
私の肩に腕をかけたままのその人は
大きなあくびを一つかます。








「・・・え?あれだけで疲れちゃったの?
眠たいの?これだからおっさんは」

「誰がだクソバ・・」
「誰がクソババア?」

「・・・何デモアリマセン」




湯のみを掲げて微笑めば
シュンと沈み込む。


甘さのかけらもないけれど、
















(ーーーちょっと、幸せかも)








かける言葉も特になく。
そのまま肩に寄りかかる。


















「ーーー、・・らしくねーことしてんなよ」

「たまにはいいじゃないの」






朝になれば、今の行動に恥ずかしさを覚える
んだろうけれど

・・・今がいいならばそれでいい。







(だめね、)







ーーー・・この男といると、感覚がテキトーに
なって行く気がする。

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シュシュ(プロフ) - にゃんこさん» コメントありがとうございます!銀さんカッコ良くかけていれば幸いです!最後まで読んでくださりありがとうございました!次回作も頑張ります! (2016年1月4日 18時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - みーへるさん» コメントありがとうございます!最後まで読んでくださりありがとうございました!次回作も頑張ります! (2016年1月4日 18時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ばななんさん» コメントありがとうございます!ギャップ書くの楽しかったです…!!今年もよろしくお願いいたします! (2016年1月4日 18時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - 完結おめでとうございます!腹黒系夢主ちゃんがここまで銀さんとラブラブになるなんて…すごく面白かったです(*^▽^)/次回作もチェックさせてもらいます! (2016年1月4日 17時) (レス) id: 4e6217db41 (このIDを非表示/違反報告)
みーへる(プロフ) - すっごく面白かったです!強気な夢主ちゃんと万事屋メンバーの絡みが好きで毎日更新されるのが楽しみでした。次回作も楽しみに待ってます!! (2015年12月26日 23時) (レス) id: 2bfd9802d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月18日 17時

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