#39 侵入者を発見！ ページ40
ｰｰｰ数年前 ウィスタル城ｰｰｰ
薬室での仕事を終えて、城内を歩いている時だった。
バッ！と勢いよく私は振り向いた。
(今、木の上あたりで影が揺れた...？)
その木からは葉っぱがひらひら落ちている。
周りを見ると、木のすぐ隣にある城の窓が
空いたままになっていた。
(城内に侵入者でも入ったんじゃ...！！)
焦った私は、木の上に何か痕跡や手がかりがないか探ろうと思い 俊敏に登った。
そこに居たのは......まだ小さい銀髪の少年。
歳は自分より下だろうか。
(侵入者...には見えないわね)
そっと胸を撫で下ろす。
『貴方、どうして木の上にいるのかしら？』
ゼ「窮屈だから抜け出したんだよ。......それより、
貴方こそ、随分 素早い身のこなしだったが...何者だ？」
な、なんだこの子は。
歳の割に口調がものすごくしっかりしているし、
今気付いたけど、服も綺麗な感じだし...
(どこかの貴族の方なのかな？
抜け出したってどういう意味...？)
疑問点は多くあったが、何者だと聞かれたので
首にさげている身分証を出しながら答える。
『Aと申します。
このウィスタル城で宮廷薬剤師の見習いをしております。
失礼ですが...貴方のお名前を聞いても？』
ゼ「ゼンだ。薬剤師があの身のこなしか？変な奴だな」
いや、変な奴って......
今この場で貴方にだけは言われたくない、と思った。
『...ゼンどの。貴方は何故こんなところに？』
ゼ「今、ある者と追いかけっこをしていてな。
ここでこうやって身を隠しているんだ」
困ったな...聞いても全く状況が掴めない。
この人は何者で、誰と追いかけっこをしているの...？
そもそも、何故追いかけっこ......何故木の上......
どんどんわからなくなってくる。
ぐるぐる頭を悩ませていると、
ミ「ゼン様ーーーーー！！」
ゼ「おっ来たぞ。あいつに見つかると面倒なんだ
逃げるぞ、Aどの！」
『え！？は はいっ！』
しまった...つい返事を...
なんか惹かれる人だなあ、この人。
身体は勝手に後を追っていた。
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りち(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます！エールとっても嬉しいです...！✨️ ご期待に添えるよう精一杯頑張ります (2023年2月3日 5時) (
レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - 続きを楽しみにしています！頑張って下さい！ (2023年2月3日 0時) (レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！完全初投稿でオリフラも分からずにいました。ご指摘、感謝致します( 'ᵕ' ; ) これからも頑張ります💪 (2023年1月24日 22時) (レス) id: 4131e1e839 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - コメント失礼します！赤髪の白雪姫好きなので嬉しいです！おりふら立っちゃってますよ💦応援してます！ (2023年1月24日 21時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年1月11日 23時
