生徒会のおれがΩなんて認めない。【BL】

16. もっと記いてください。 ページ22

『っ…ぅ…』




「……よしっ、これでＯK！Aくん、有り難うね！」






ふぅー…やっと終わったぁぁぁ…っ！





張っていた糸がプツリと切れたように、おれはその場にぺたんと座り込んだ。





緊張感が解け、長〜い溜息が出る。








長い長い戦いがやっと終わりを迎えたっ。←





よく頑張った、おれ！






清々しい笑顔をしなから右腕でひたいを拭った。







『あー…っ。疲れた…。』






やっと一息ついた時、ガラッと慌ただしく誰かが教室の扉を開けた。






「Aくん、黒瀬くんが…っ、玲くんが呼んでるよ！」







おっふ…マジですか？





ゲッと露骨に嫌な顔をした。






あんなことがあった後に、簡単に会えるとでも…？冗談はやめてよしこちゃんだよ。








「なんか、ね。生徒会の仕事の話らしいよっ？」




『まさか。』







ソレをここで使うとは…っ！！





おれは今日サボり中に生徒会の仕事は終わらせたはずだぞ？ぜってー違う話だろ！





行きたくない！話したくない！顔も見たくない！




驚異の三拍子ッ！！←








『…お、おれは用事があるからっ…「A。」








おれの苦し紛れの言い訳すらも遮った相手は、今になっては悪魔にも鬼にも見える…玲だった。








玲「………ちょっと、こっち来てくんない？」









…前までは美しく見えたその輝かしい笑顔が、今ではとても恐ろしい。

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