片割れ、ヒーローを目指す【ヒロアカ×原神】 (ページ7)

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あの時、何が起こったのかページ7

第三者目線

終了、と合図がなったのにも関わらず体勢を崩したギミックは目と鼻の先に居た少女二人目掛けて倒れかかる。入試関係者であるプロヒーローでさえも、偶然起こりえた事態に嫌な予感を脳裏に過ぎらせながらも、1秒でも早く助かるようにと走り出して居た。

受験生でさえも逃げ惑う中、大規模なアクシデントを収められるヒーローは生憎この場には居合わせて居なかった。誰もがその二人の少女の死を覚悟した瞬間、空気が一変した。

「 ”靖妖儺舞” ｣

何処からか声が聞こえた、と思った瞬間に巨大ギミックが地面に平伏していた。二人の少女はと言うと何事も無かったかのように一歩も動くこと無くその場所に居る。誰が、何をしたらこのギミックを動かせるのだろうかと、プロヒーローでさえも困惑していた。

誰もが平伏したギミックを見ている所に、何時の間にか現れていた槍を背に掛ける深緑の髪色をした人物が負傷したと思われる金髪の少女を横抱きにしていた。コンクリートに下敷きになった少女は、いつの間にか何も障害物がない平地に意識を失って倒れている。

彼が全てをやったのか。と誰もが思う所に、雄英の”屋台骨”と謳われる看護教諭のリカバリーガールが治癒を倒れている子に行っていた。下敷きになった子の治癒が終わると、謎の人物の前に彼女は立った。

｢受験生じゃ無いね。何処のモンだい｣

｢ ……… ｣

｢黙秘かいな。…その子が大事なら私にお見せ、私の個性で治癒するよ｣

｢ …要らぬ。此奴は我が貰い受ける｣

謎の人物は金髪の彼女を抱えながらそう答えると、瞬間移動の個性なのか否なのか。その場から居なくなってしまっていた。プロヒーローが駆け付けた頃には遅かったと言わんばかりに静寂が辺りを包んでいた。

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