僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ5)

今日:14 hit、昨日:8 hit、合計:28,126 hit

・52 ページ5

ドンが、いつも通りにロープの先にくくりつけた石を振り回して、対岸へ投げる。

　これも、2ヶ月かけて訓練もした。

　
A(上手く行った…！)

　軽くみんなでガッツポーズをして、最初の1人、ドンが降りる。

　ノーマンの計画では、最初の1人が上手くいけばいいらしいけど…。だからこそ、怖いんだ。

　ドンは自分かやるとかってでた。悪い意味じゃないけど、これができるのはドンだけだと僕も思った。

　ドンの、勇気は凄いからね。いざと言うときは本当に頼りになる。

　いざと言うときだけだよ。いつもはただうるさいんだから…。

　ドンが成功して、トーマとラニオンがロケットを飛ばす。それを別の木にくくりつけたら、次々とみんなで降りていく。

　僕も早めに降りて、ギルダたちと同じようにロープの前で他の降りてくる子達を受け止める。

　全員渡り切った頃…ママが丁度こちらを見ていた…。

ドン「おい、ママだ。」

ギルダ「大丈夫だよ…この距離ならママは何もできない。早く森の中に入ろう。」

　僕らはこれでやっと、脱獄が成功した…。

　あとはもっと森の奥へ…！

　みんなの顔はやる気に満ち溢れていた。これからみんなで生きていく。助けながら、助けられながら…。

　
　エマとレイだけに負担はかけられないしね。