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A「ギルダ、ピン持ってない?」
ギルダ「ピン……?誰が使うの?」
A「僕が…」
僕だってピンを使う日が来るなんて思ってなかったんだからね…。ギルダからの返答がなくて、顔を上げると口を開いた状態で固まっていた。
なんだよ…。
ギルダ「ど、どうして?大丈夫?熱…?」
あわあわとし出して両腕を掴んで勢いよく振る。痛いし、そんなに過剰に驚かなくても…。
A「熱はないし、心配しないでいいよ…。ソンジュが…弓を上手くなりたいなら必要だって…。」
ギルダ「前髪が邪魔って言われたのね。」
うぐっ…そんな単刀直入に言わなくても…。理解した途端のこの落ち着きよう…怖いよ。
ギルダ「ピンは…確かアンナが余分に持ってたと思うけど。」
A「アンナか…」
またアンナにも同じ反応をされるのだろうか…。ちょっと気が重い…けど、行かないと…。
ちょっと重い足取りで、僕はアンナの方に歩いて行った。
ソンジュ「来たな。ピンは手に入れられたか?」
A「うん…アンナから。」
ギルダと同じような反応をされ、どうにかして手に入れたこのピン2個…。まさかピンを手に入れるのにこんなに疲れるとは思ってなかった…。
はあ……。
ソンジュ「前髪はそうだな…片目だけでも出していれば命中率は上がる、俺がしてやろう。」
ソンジュが体をこっちに向けて手を出したから僕も近寄ってピンを2個、ソンジュに渡した。
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名無し - この作品が止まってしまってから結構経ってますけど今読みました…好きです…続きは急がなくていいので書いてくださると嬉しいです🙌🏻 (10月29日 8時) (レス) id: bfbc9ce668 (このIDを非表示/違反報告)
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