僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ16)

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エマside
　

　
　
　
　みんなが寝静まった頃、レイと私でソンジュのところまでいった。まだ緊張してる…だって…

ソンジュ「まだ起きてたのか？」

エマ「今いい？」

ソンジュ「構わんが、お前達昨日の夜からロクに眠らず動き通しだったんだろう？休めるうちに休んだ方がいい。」

エマ「うん、後でもう一回ちゃんと寝る。

ありがとう

　それとごめんなさい疑って…助けてもらったのに…」

　敷いてある後座に座りながら、ソンジュの目を見て話す。今もこうして、彼は私たちのことを心配してくれている…。

エマ「私…鬼はみんな人間の敵だって……………人間を食べない鬼がいるなんて考えもしなかった…。」

ソンジュ「気にするな。お前達の警戒は正しい。“鬼”にとって人肉は特別。殊(こと)に脳はな。俺達みたいなのはごく少数。

　ほとんどの“鬼”は人間と見りゃ唾垂らしてかぶりつく、全部敵だと思うくらいがいい。」

　鬼であるソンジュ自身が思うほど…やっぱり鬼という存在は警戒しなければいけないもの……。

レイ「じゃあ、あんた達はどうして…。」

ソンジュ「宗教上の理由さ。信仰のために人間は食わないと決めている。ただし人間“だけ”、人間以外はなんでも食うがね。」

　人間以外という言葉にヒヤリとする。ソンジュやムジカだって、宗教上の決まりがなければ…こうして助けてくれることもしてくれない…そいうふうに感じる。

　無視することだって出来たはずだ、けど助けてくれた……。

　だから私は聞きたい…

エマ「………教えて…もらえる？人間に一体何があったの………？

世界は今どうなってるの?」