第十六夜 ページ16
お茶子ちゃんを探したかったけど、生憎いまはどこが部屋なのかわからない。
しかたない今日は部屋に戻ることにした。明日謝ろう。
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いつも通り寝る支度をし、部屋にあった小説を読みながらりんごを頬張る。
もうわたしには 味 はわからなかった。
気が付くと寝ていたようだった。ソファーで居眠りしていたはずがベットにいた。
でも隣のベットで寝ていたかっちゃんを見て瞬時に状況は把握した。
「ありがとね。」
そうつぶやくと、寝ているはずのかっちゃんの口元がわずかに動いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌朝、放送によると犠牲者は二人だった。人狼による犠牲者は常闇くん。
もう一人、峰田くんが自室で首を吊っていたらしい。
同じクラスの仲間がこうして傷ついても、もう涙が出る気配もなかった。
【それでは話し合いを始めます】
仲間一人が自ら命を落としたという事実の直後、誰も口を開かなかった。
わたしも、もうみんなで生きて帰る望みが完全になくなった無気力な今、発言の余力などなかった。
「みんな...聞いてくれ。」
そんななか口を割ったのは上鳴くんだった。
「俺な......、人狼なんだよ。」
「「「「！？！？」」」」
「嘘だっ！！！くだらねえ嘘ついてんじゃねえ！！なあ爆豪！」
切島くんの言葉は確かに届いていたが、かっちゃんは目を逸らし、斜め下に俯いた。
「なにかの間違い..なんだよね..？」
緑谷くんも必死に尋ねる。だが上鳴くんは下を向いたままだ。
「こいつは嘘はつかねえ。」
飄々としてかっちゃんがいう。
「爆豪まで！！ふざけんなよ！！ふざけんなよ..。」
半分あきらめたように切島くんが苦虫を噛み潰したように机を叩く。
【時間です 人狼だと思う人に指を指してください】
飯田くん、お茶子ちゃん、つゆちゃん、そしてかっちゃんと響香ちゃん、上鳴くん自身がが上鳴を
指差した。上鳴くんの左手首のブレスレットがどんどん食い込み、血が流れ続ける。
たまらず響香ちゃんは上鳴くんのそばに駆け寄り抱きしめる。
「いやだ！いやだよ上鳴！！しんじゃいや！絶対いや！やめて！おねがい、こいつだけは」
「ごめんな.....」
終わり
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shio(プロフ) - とても面白いです！続き待ってます！ (2021年12月8日 22時) (
レス) @page16 id: 8c8b2b6f4b (このIDを非表示/違反報告)
天喰ﾀﾏｷ - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス少女 - 続き頑張ってください。 (2018年10月20日 12時) (レス) id: 75168e9d82 (このIDを非表示/違反報告)
爆殺王(プロフ) - みっちねぇさん» ありがとうございます！至らぬところばかりですがそういっていただけるとすごく励みになります！更新がんばります！ (2018年8月23日 17時) (レス) id: 58b5fa2dc2 (このIDを非表示/違反報告)
爆殺王(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2018年8月23日 17時) (レス) id: 58b5fa2dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爆殺王 | 作成日時：2018年8月11日 16時
