ウィーズリー一家の朝 ページ1
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バタバタと慌ただしい調子で始まったウィーズリー家の朝食は、Aにとってはあまりにも新鮮で、目まぐるしいものだった。モリーの杖によって並べられたお皿たちに、目玉焼き、ソーセージ、トースト、ベーコンと―――息をつく間も無く食事が放り込まれていく。ようやく皿がひと段落ついたかと思えば次はコーヒー。棚から勢いよくテーブルに向かって飛んできたマグカップ達が我先にとコーヒーを自らに入れてAの元へ飛んできたので、Aはそれをキャッチするのに必死だった。
食事中もそれはそれはもう賑やかで―――フレッドとジョージはロンのソーセージを狙い続け、それを咎めたパーシーはといえば見ていぬ隙にジョージにベーコンを掠め取られたことに全く気がついていない。Aは食事中に繰り広げられている目の前の攻防に驚いていたが、隣に座るジニーは慣れているのか、素知らぬ顔をして慌ただしい兄達を呆れたように眺めていた。
そんなこんなで朝食は終わる、フレッドとジョージがAのトランクを運んでくれることには甘えることにして、Aはジニーに腕を引かれながら彼女の部屋へと向かった。
フレッドとジョージがウィーズリー家の急でうねった形をした階段をトランクを抱えながら上がるのをハラハラしながら見て辿り着いたジニーの部屋は年頃の女の子らしい、とてもかわいらしい部屋だった。
少し雑多な雰囲気を持つ棚にはピンク色など暖色系の小物や、クマのぬいぐるみなどが並べられている。壁に貼られたクィディッチチームのポスターは兄たちのお下がりなのだろうか。所々ボロボロだった。
「おし、これで全部だな」
「ありがとう2人とも」
「いいって、それよりジニーの相手してやってくれ」
「俺たちは用無しだってさ」
肩を竦めたジョージに苦笑いを返すAは、どうにかして兄たちをどこかへ追いやろうとするジニーに手を引かれるがままだ。
「あ、A」
「なに？」
「んー野暮用」
不意にフレッドに名前を呼ばれAが振り向くと、彼の顔を目で捉える前に腕を軽く引かれた。瞬間、額にやわらかい感触。
「は…………？」
「充電」
ぺろり、舌を出して悪戯っぽく笑ったフレッドの顔は、あまりの不意打ちの出来事に処理しきれず顔を真っ赤にしているAと、驚いているジニーを部屋に残して扉が閉まると共に見えなくなった。
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ぴ - 2日で全部一気読みしてしまいました！！とっても面白いので続きが気になります……！気長に続きが出るのを待ってます！ (1月24日 1時) (
レス) @page9 id: dc02608dcd (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - はじめまして。コメント読んでいただけているのか分かりませんが、今後更新予定はあるのでしょうか…？ハリポタ熱が再来してこのお話しを見つけて続きが気になって気になって…。再開してくれたらとても嬉しいなと思います。 (11月16日 20時) (レス) id: e613259d79 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 一気に読んでしまいました！！更新がしばらくされてないようですが、いつか続きが読めるのを楽しみにしています！ (7月24日 12時) (レス) @page9 id: 6b8bf9aeed (このIDを非表示/違反報告)
そそそ(プロフ) - しながら、ここまで密度の濃い作品を作ってくださり本当にありがとうございます。本当に出会えてよかったです。感想が長くなりましたが、素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。 (2023年1月13日 2時) (レス) id: a2e4d3c082 (このIDを非表示/違反報告)
そそそ(プロフ) - ます。更に、原作への知識が深いところも凄く好きなところです…まだ序盤と仰っていたので、本当に続きが楽しみで仕方がないです。ですが背負われすぎずに、本当に気が向いた時でいいので、いつかこのコメントを見つけていただけたら嬉しいです。生活と並行 (2023年1月13日 2時) (レス) id: a2e4d3c082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：への | 作成日時：2022年7月6日 23時
