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黒髪少年の指標(1) ページ4

異様なまでに頭が痛い。どこかに思い切りぶつけたかのように。

あぁ、そうか。自分は死んだのだ。

体全体がやわらかく何かで包まれている。何となく、光を連想させられる雰囲気だ。

目は開かない。瞼を通して外からの光が入ってくる。

…ここは、天国なのだろうか。

地獄がこのような雰囲気だとは、少し思いにくい。

いや、そもそも天国と地獄があるという前提が間違っているのか。

そんなことを考えていると、段々と瞼に力が入るようになってきた。

重く、ゆっくりとした動作で目を開ける。

すると瞳にすさまじい量の光が入ってきた。太陽を裸眼で見つめてしまった感じだ。

思わず目を細める。しかしそれでも眩しいことには変わりないようなので、視線の向きを変える方法を考えた。

ちょうど自分は何かの上で仰向けになって寝ている状態らしい。これなら少し動くだけでもよさそうだ。

体の右部分に力をこめて、左へ転がり、そのままうつ伏せの体勢になる。

しかし今度は息がしづらい。少し多めに吸うくらいの気持ちでなければまともに呼吸も出来ない。

一度深呼吸してから更に体勢を変えようとした。

勢いよく鼻から外気を体内へ取り入れると、草と土の香りが鼻を通って…。

…ちょっとまて、草?土?

まぁ、死後の世界にあってもおかしくはないだろうが…。

どこか胸に引っ掛かりを覚えていると、今度は遠くから声が聞こえた。

内容は…「あそこに倒れている人がいる」か。それは大変なことだ。

…絶対俺のことではないと信じているぞ。来るなよ。

そう思っている間も、足音はこちらにどんどん近づいてくる。これは駄目な奴だ。

2人…?と思わしき足音は、俺を挟んで左右で止まった。

そのまま何か2人でひそひそと小さな声で話している。

断片的に聞いた内容によれば、どうやら俺のことを心配しているらしい。

どうしたものか。もう「起きてます」とは言いにくくなってしまったぞ。

いや、腹をくくれ柊隼人。今起きたフリをすればいい。それだけだ。

「うぅ…ん」

わざとらしく声を出す。俺の記憶が正しければ、倒れている人が目覚めたときに最初にあげる声ランキングで1、2を争うフレーズのはずだ。

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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満天星(プロフ) - 紀元前の海苔男さん» 紀元前の海苔男さん、ご指摘ありがとうごさいます!参考にさせていただきます! (6月17日 14時) (レス) id: 4977ad56f4 (このIDを非表示/違反報告)
紀元前の海苔男(プロフ) - 満天星さん» 私の作品に感想くれません?http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0067dca55e1/ (6月17日 14時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
紀元前の海苔男(プロフ) - ちょー人気ない系非リアの処女作制作中の雑魚です。あの、失礼ですが、瞼、眼、瞳という表現のなかに双眸、眼窩を混ぜて使ってみては?上品に感じません?とか言っといて下品なことを言いますよ。(お気に入り登録させていただきました。)ほんとに人気ないんです! (6月17日 14時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
満天星(プロフ) - 感想並びにご指摘等御座いましたらここにお書き頂きます様お願い申し上げます。というかほぼ何でも書いていただいておkです。励ましの言葉などありますと更新ペースが上がる!…かも。 (6月16日 20時) (レス) id: 6ac6ac398f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:満天星 | 作成日時:2018年6月13日 22時

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