検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:13,768 hit

ページ37

*



十四松が乗っているのは野球ボールのような車。
どうやら、ハイ松と同じようにレースの趣旨を理解していない様子。



「え?1番速いのは僕だよ?」



〈あの…レースの趣旨は…〉



「1番速いのは、僕!」



〈あ、了解しました〉



レースの趣旨を完全に間違っている十四松。
自分が1番速いと主張するだけで説明が面倒臭くなった
アナウンサーはそれで良いと適当にあしらった。



〈7番、松野トド松。マシンはトッティワゴン。
レースの趣旨を絶対に間違ってます〉



【No.7 トッティワゴン】



トド松が乗っているのはハート型の車で、
何故か両隣には女の子二人を乗せていた。
何のためにこのレースに出場したのだろうか。



「ドライブどこ行く?滝見に行く?
僕ね、滝見るのが趣味なんだ!」



〈初耳です。そう言うことは言っといてくださいトッティ〉



またここでもトド松が兄弟達のラインを理解していない模様。



〈8番、弱井トト子〉



「えー?勝ったら主役だってー?どうしよー!」



〈マシンはデビルシャーク。完全に殺る気です〉



【No.8 デビルシャーク】



トト子が乗っているのは大きなサメ。
そして口の周りには血が付いていて、隣には蟹の手足が付いていた。



「おらぁ!」



〈戦いは既に始まっています〉



鉄パイプを持ってきたトト子は前にいる七人の車を
それぞれ破壊して回って運転不能にさせる始末。
やはり殺る気は十分なようだ。



「9番、チビ太。マシンは赤提灯てやんでい。気合いは十分です」



【No.9 赤提灯てやんでい】



チビ太が乗っているのはいつものおでん屋台に
その前には赤いバイクだった。



「オイラが優勝だバーロー!
来週からおでんの料理番組にしてやるぜ!コンチクショー!」



〈いや、そんな需要はありません〉



チビ太が主役になったらおでんの料理番組にすると言っているが、
レパートリーが圧倒的少ないし、
視聴者の需要も全然無い事だろう。



〈10番デカパンとダヨーンのコンビ。
マシンはベストフレンド〉



【No.10 ベストフレンド】



デカパンとダヨーンが乗っているのは
デカパンのパンツ柄四駆車であり、先には天狗のお面。
どうやら2人1組で挑むようだ。



「ホエー、争いごとは嫌いダス」



「楽しくドライブするよーん!」



〈必ず何か企んでます〉



呑気なことを言っておきながら、2人の顔はかなり悪に染まっていた。

○→←○



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年8月12日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。