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｢ぐふふっ！あそこ良いカプ！
あのイケボを総受けにして…ぐふっ、ぐふふっ｣
｢三次元をおかずに腐るのやめて…｣
別の席の男性達を見て腐女子モードになるチョロ子。
そんなチョロ子におそ子は呆れた声で言った。
｢あー！十四子なんかヤりたくなってきたぁ！｣
『｢｢｢｢｢声が大きい！｣｣｣｣｣』
聞こえるような大きめの声で腰を振りながら言う十四子に
六人は慌てて彼女の口を押さえた。
ｰｰｰｰｰ
｢ねえねえ、吹き出物って何かなー｣
｢引き出物でしょ？開けてみる？｣
結婚式が終わり、七人はホテルから出てカラ子が引き出物の話をするが
彼女の言い間違いにチョロ子が指摘をする。
それぞれ貰った引き出物を見てみることに。
｢ちょっ、チョロ子！家に帰るまでが披露宴だよ！｣
我慢できなくなったチョロ子は雑に引き出物を開けた。
そして出てきたのはバームクーヘンだった。
『｢｢｢｢｢｢あー…｣｣｣｣｣｣』
｢定番。いらなっ｣
｢この年輪が二人の末永い幸せを表していますって、知らねっつの｣
『ま、まあまあ…。バームクーヘンって縁起良いし、
日持ちも出来て良いと思うよ…！』
｢だからって飽きるっつーの｣
引き出物にバームクーヘンは当たり前の事だ。
トド子と一子が溜め息を吐きながら暴言を吐く。
六人と一緒に声を漏らしていたハイ子はフォローに回るが
皆にはあまり響いてすらいなかった。
｢それからぁ｣
その隣にはオシャレなカップのペアセットだった。
｢えぇ！？｣
｢一人暮らしの人間にペア！？当てつけ！？当てつけなのかこれは！｣
『まあまあ…。そもそもペアセットは当たり前だし、
グラス一つ貰った方が「え？」ってならない？』
｢だとしてもペアセットにすんな馬鹿が！色違いで良いじゃん！｣
ハイ子が宥めながらフォローするが、やはり誰も響いていなかった。
｢ったく、引き出物もセンス無いけど、
それよりも新郎の友人が大概じゃなかった？｣
『あ、それすっごく分かる』
｢感じ悪かったー｣
｢全然話掛けて来ないしー｣
｢声くらい掛けなさいよね｣
｢マナーだよね！｣
｢ホントそう！そうなのよ！｣
どうやら七人は男に声を掛けて貰えなかったのが不満だったようだ。
｢もうさ！ご祝儀返して貰わない？｣
『｢｢｢｢｢そうだねぇ！｣｣｣｣｣』
｢迷惑料付けて！倍にして！｣
『｢｢｢｢｢｢いいねぇ！｣｣｣｣｣｣』
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
