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｢えー…松野十四松さん？｣
｢はい！十四松ですっ！｣
焦点の合っていない目で十四松は更に尻を近付けて自己紹介した。
面接会場はシーンと静かな空気に包まれていく。
しかし、チョロ松は動じずに口を開いた。
｢十四松さん｣
｢はいっ！｣
｢顔に尻を近付けないでください｣
｢はいっ！｣
｢あ、言えばやめてくれるんですね…早く言えば良かった｣
チョロ松が十四松に注意をすると十四松はすぐに尻を近付けるのをやめて、
下げていたズボンと下着を一気にあげた。
｢取り合えず、座ってください｣
｢失礼します！｣
｢机に座っちゃダメですね。あちらにお願いします｣
机に座る十四松にまだチョロ松は動じずに彼の目の前にある
パイプ椅子を指差して彼を案内した。
言えばやめてくれるので従ってくれるだろう。
…そう思っていた。
｢失礼します！｣
｢いや椅子に…｣
｢失礼します！｣
｢言えばやってくれるんですね…｣
チョロ松の言葉が足りなかったせいなのか十四松は隅に飾られてある松の上に乗っていた。
ちゃんと｢椅子｣と言っておけばやってくれると理解した。
十四松が椅子に座ってくれたので早速面接を開始しようと
チョロ松は｢ゴホンッ｣と咳ばらいをした。
｢えー、では改めて…松野十四松さん？｣
｢はい！十四松ですっ！｣
｢まずですね…。変顔をやめましょうか｣
焦点の合わない口を開けたいつもの顔かと思いきや
思い切り顔を引き締まって変顔をしていた。
何をどうしたらそのような顔になるのか彼にしか分からない。
｢ふぁい…｣
｢やめましょう｣
｢ふぁい…｣
｢やめましょう！！｣
｢ふぁいふぁい｣
チョロ松が声を荒げてやめるように言うと十四松はやっとやめてくれた。
｢……十四松さん…｣
呆れた顔でチョロ松が話しかける。
しかし、十四松は元気よく返事はしなくなり、変顔の変わりに
今度は大仏のような顔をして何かを悟っていた。
｢じゅ…じゅ、十四松さん…？
ちょ！どっかいかないで！十四松さん戻ってきて！｣
｢あはっ！｣
チョロ松が焦りながら言うと十四松はやっと元の顔に戻る。
行き場のない手を伸ばしながらジト目で十四松を見詰める。
十四松は焦点の合わない目でチョロ松を見た。
｢えーでは、我が社を希望した動機をお願いします｣
｢動悸！？これ！？う、うぇ…おぇっあぁ…｣
｢その動悸じゃなくて…｣
｢ボゥエ！｣
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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれてとても嬉しいです！えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています！(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります！ (2022年8月2日 3時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです！映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります！これからも頑張ってください！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年7月31日 23時
