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*



「……ねぇ、もう良くない?」



一人だけ体操座りをしながら目覚まし時計を持って言う一松に6人は視線を向ける。



「9時。銭湯が閉まる」



「………あぁ」



ーーーーーーー




辺りはいつの間にかすっかり夜になっていた。

まだ季節も冬真っ只中なので7人はどてらと桶やタオルを持って外に出る。



「…さぶっ」



『はい、おそ松兄さん。ホッカイロ』



「お!流石ハイ松!サンキュー!」



寒そうに体を震えさせるおそ松を見て気付いたハイ松が
パーカーのポケットに入れていたホッカイロを渡し、
おそ松は喜んでホッカイロを貰って手を包み込んでいた。



「と、トッティ…。因みに俺の順位は…」



「ふふっ。1位に決まってるでしょ?」



「っしゃぁぁぁぁ!!!」



カラ松が不安そうにトド松に順位を聞くと1位ということが分かり、
大きくジャンプをして左手を挙げて涙を流していた。



「えぇ?じゃあ俺は?」



「ふふっ。1位だよ」



「ぽっ!ぽぽーう!!」



カラ松を見て不安に思ったのかおそ松が自分を指差して聞くと、
なんと同率1位ということが分かり、ムーンウォークをしながら喜んでいた。



「トッティ、お前もう何も喋るな。何の報告もせんでよし…」



『あれ?結局それで良かったの?』



「良いんだよ。なんかもう疲れた…」



『あはは…』



トド松のラインについてはトド松本人におまかせするということにし、
報告のするしないはこれにて解決…したのだろうか。
溜め息を吐きながら明らかに疲れた顔をするチョロ松にハイ松は苦笑いした。



「あれ?十四松は?」



「ん?あーいないね」



『トッティ、悪いけど十四松呼んできてくれない?』



「今行くからちょっと待っててー」



十四松が外にいないことが分かり、まだ中なのだろうとトド松は玄関に入る。



「十四松兄さーん。銭湯行くよー」



「ええっ!?そんな馬鹿な…!
僕の銘柄が粉飾決算?ストップ安!?嘘だっ!すぐ行く!」



トド松が玄関を開けると十四松が黒電話で誰かと話しており、
勢いよく電話を切ってそのまま何処かへ走って行ってしまった。



「…え?」



いつもとは違う十四松の姿にトド松は母音を漏らし、
他の5人も呆然とした表情で見ていた。




「俺達、お互いのこと…何にも知らないね…」

○面接→←○



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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれてとても嬉しいです!えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています!(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります! (2022年8月2日 3時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです!映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります!これからも頑張ってください! (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年7月31日 23時

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