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「駅前。会費が安いんだ。
こないだ囲碁クラブの人に教えてもらったの。それじゃ!」
「ちょっと待って!」
「え?」
次こそジムに行こうとすると今度はチョロ松に止められる。
襖に手をかけたトド松の手が止まり、また振り返った。
「え?トッティ、囲碁やんの?」
「やるよ?」
「聞いてない」
「言ってない」
「なんで言わないの?」
「え、だから、そんなのわざわざ兄弟に言う?」
「えー言わないかなー。「最近囲碁始めた」って結構面白い話題だと思うけど?」
「そう?」
ジムの次は囲碁クラブに通っていることを初めて知り、
トド松もわざわざ兄弟に言う必要がないと判断して言わなかったらしい。
腕を組みながら意見を述べるチョロ松にトド松はあまり納得はいってなかった。
「フッ。俺は最近大型トラックに足の指を轢か「囲碁って面白いー?」…えぇ?」
カッコつけながら自分に起きた出来事を話そうとするカラ松だが、
今度は十四松によって遮られてしまう。
カッコよく言っているせいか出来事が軽そうに見えるが、
結構な大事件ともいえる出来事がカラ松に起こっていた。
のにも関わらずこの扱いである。
「面白いよー。クラブは無料だしね」
「へー」
『へー。僕も通ってみようかな、囲碁クラブ』
「良いじゃん。今度一緒に行こうよ。ハイ松兄さん」
どうやら、囲碁クラブは無料なようで誰でも入れるらしく、
十四松はあまり興味がなさそうに返事をする。
が、逆に囲碁クラブに興味を持つハイ松にトド松は顔を明るくさせて、嬉しそうに言ってくれる。
「でも身体動かしたくてさぁ!
ちゃんと運動するのって富士山登って以来だよ!
それじゃ!」
「「ちょっと待てえええ!!!!」」
「ん?」
トド松の口から出た衝撃的な言葉におそ松とチョロ松は慌てて止める。
今度こそジムに行こうとしたトド松だったが
兄二人に止められて襖に手をかけようとしたがまた止まった。
「富士山って何!?」
「何!?登った!?」
「うん」
「いつ!?」
「え、うーん…。2年くらい前かな」
「結構経ってる…」
最近の出来事なのかと思いきや、まさかの2年前に登ったという。
兄弟達が知らない間にいつのまに富士山に登ったのだろうか。
それはトド松にしか分からなかった。
「あの…トッティ?なんでそういうこと言わないの?」
「だから、そんなのわざわざ兄弟に…」
「「言うだろ!!!」」
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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれてとても嬉しいです!えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています!(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります! (2022年8月2日 3時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです!映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります!これからも頑張ってください! (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年7月31日 23時