127episode ページ34
【takemiti.side】
『私、最初もうエマと一緒に消えちゃおうって思ってた』
三ツ谷君の仕事場から外に出るとスズちゃんは突然そう言った
『エマがいないなんて考えられなかったから…、だからもう皆にばいばいしちゃおうって』
お腹を摩りながらスズちゃんはそう話してくれた
『それでもね、生きようって思えたのはイザナと戦うタケミっちの頑張っている姿を見たからなの。そのおかげで神様からこんなに素敵な贈り物も授かった』
「きっとマイキー君も喜んでたんだろうなあ」
俺はそう言って頭の後ろで腕を組んだ
『3年前に結婚して…その時皆に秘密で万次郎と会ったの。それっきりかなあ。だから赤ちゃんの事も知らないよ』
3年前に会ったきり……??
『万次郎は今誰も近づけないくらい荒れちゃって…。隆にも危険だからあまり会わない方がいいって言われちゃった』
ヒナを救って、皆笑顔になれたと思ってた
だけどそれは間違いだったんだ
双子であるスズちゃんでさえ近づけないほどマイキー君は闇堕ちしてしまっているってことか?
『…この前ね、メールがあったの。“俺にもう近づくな”って。私じゃシンイチローや場地、エマにはなれなかった』
「そんなことないッス!!マイキー君はマイキー君なりにスズちゃんを守ろうとっ、!!」
『ありがとうタケミっち。慰めてくれてるんだね』
そう言うスズちゃんはどこか初めて会った12年後のマイキー君と似ていた
「スズ、体冷えねぇようにそろそろ中入れよ」
『はーい。タケミっちも中入ろ!』
「スミマセン、俺ちょっと用事が…」
俺は2人に頭を下げてある人物の元へ向かった
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チェロ - 更新有難うございます。スズさんの為に決断したマイキーですが、東マンの皆と幸せになって欲しいです。大変だと思いますが更新楽しみにお待ちしております。宜しくお願いします。 (2021年12月12日 20時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
チェロ - 更新お待ちしております。よろしくお願い致します (2021年12月10日 0時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2021年11月28日 18時