一目惚れ (ページ19)

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あの後そろそろ寝た方が良いだろうからと3人は各自の部屋に帰って行った
サラさんのスマホの着信音がなり部屋の外に出て行った

目を綴じ精神的にも肉体的にも疲れきった重たい体をベッドに預け眠りにつこうとした。

体がベッドに溶けていくように深まる意識
意識が落ちるその瞬間あの時の男達がフラッシュバックして息が出来ないほど苦しくなりやっとの思いで声を上げた

「やめてっ!!!」

泣き叫んだ

ピンポン！ピンポン！
ドンドンドンドンドン!!!

NJ「Aさん!!どうしました!!大丈夫ですか?!」

フラフラと微かに呼吸しながらドアを開けるとそのままナムジュンさんに倒れ込む
ナムジュンさんは私を強く強く抱きしめてくれた
頭も顔も肩も背中も全部抱え込むように強く優しく抱きしめてくれた
ナムジュンさんの顔や声に安心したからか喉の奥の詰まった様な感覚は無くなり息がラクになった

NJ「Aさん大丈夫ですか？」
「はい．．．。大丈夫です．．．。」
NJ「病院行きますか？」
「いえ．．．行きたくない．．．です．．．。ここに．．．いたいです．．．。」
NJ「わかりました。じゃあとりあえずベッドで横になりましょう。」
「はい．．．。ありがとうございます．．．。」

そう言ってそのまま私をベッドへ寝かせると優しく布団をかけ手を握ってくれる
涙が溢れその涙を優しく優しく拭ってくれる

NJ「大丈夫。大丈夫。」

低く優しい声でそう言いながら…

「ごめんなさい．．．」
NJ「どうして謝るんですか。Aさんは何も悪くないでしょ？」
「うぅぅ．．．。」
NJ「安心して下さい。あなたの味方しかここにはいません。大丈夫です。」

そう優しく微笑んで頭を撫でてくれる

「ナムジュンさん．．．。」
NJ「はい。何ですか？」
「ナムジュンさん．．．。」
NJ「ん？何ですか？何でも言ってみてください。」
「ナムジュンさん、…なんかそう呼ぶごとにラクになって落ち着いてくるみたい．．．。」
NJ「そうなんですか？」
「そうみたいです。ナムジュンさん．．．。」
NJ「ふふそれは嬉しいですね。Aさんのお役に立ててるんですね、僕は。」
「安心します．．．。とても．．．。」
NJ「良かったです。ホントに。僕がここに居るからAさん眠って下さい。ちょっと椅子だけ持ってきますね。」
「!?あ．．．」
NJ「椅子取るだけですよ。そんな不安そうな寂しそうな顔しないで下さい。」
「え、あ…。すみません…。」