第51話 ページ3
「あら、ごめんなさいね。」
「ちょっと朱里ちゃん、今のはひどいよ〜。」
「態とじゃないのよ。さ、行きましょう。」
水を入れたボトルのカゴを蹴り飛ばされる。
運悪く、そのボトルの中身がAの肩にかかった。
Aは拳を握り、自分を落ち着かせるように深呼吸をしてボトルを拾う。
『ああ、危ない。あのアマの面掴む所だった。』
「……さっきからうるさいっすわ。」
『……』
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『四天宝寺は1番奥のコートですよ。』
「そんなもん知ってますわ。」
水飲み場で座り込んでいるこの男の子は確か四天宝寺の財前君。
因みに私の独り言を聞いていたのも彼である。
「てかあんたあの何でこの合宿来たん。俺ら目当てっすか。」
『何でそうなる。』
「とか言いつつほんとはそうなんでしょ。ほんま鬱陶しいっすわ、そういうの。」
『いや、違うけど。』
君はもしかして何かトラウマでもあるのかな。まあいいや、気にしないでおこう。そう出ないとまた怒られる。
粉を適量に入れて振る。
丸井君は甘めに、仁王君や幸村君、柳君は薄めで柳生君と真田君、ジャッカル君、切原君は普通で大丈夫なのは知っている。
他の人達はどうなんだろう。
しまった、聞いておくべきだったな。
『財前君、うざい人から質問。』
「…」
『四天宝寺はスポドリの味好みはある？』
「…」
無視か。
まあ仕方ない。思春期という理由にしておこう。
よし、これでスポドリは終わった。
いいタイミングで洗濯機の音がなる。
とりあえず、スポドリを冷やしてからタオルを出して干すか。
「先輩らは知りませんわ。」
『！』
「…俺は薄味で。」
『分かった。一応、白石君達にも聞いておいて。』
びっくりした。
いきなり話されたからカゴを落としそうになった。
『今日は普通の量にしちゃったから、これで我慢して。』
「…変な人っすね。」
『誰がだ。』
「じゃあ明日から頼みますよ、センパイ。」
訂正。
トラウマ嘘だなこいつ。
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
