第63話 ページ15
『1抜け。』
「…Aさん、あなたさっきから1抜けしかしてないわよね。」
「あかん！このままやとドベになる！！」
「私あと2枚〜。」
「ドベは嫌や嫌や。」
夜、マネージャーのみんなで集まってトランプをしている。
ババ抜き、七並べ、神経衰弱…全て1抜け。
「…Aちゃんさ〜、負けた事ある〜？」
『……多分。』
待って、あるっけ。
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『ドリンクとタオル渡しに行くね。』
「ほなアタシは立海と四天宝寺行くなぁ。」
『うん、じゃあ私は青学と氷帝行くよ。』
「行ってらっしゃ〜い。」
カゴを抱えてみちるちゃんと急ぎ足でコートに向かった。
跡部君と目が合うと、彼は休憩と声掛けをする。
『ごめん、遅かった？』
「いや、丁度切り上げようとしていた所だ。」
『なら良かったよ。』
一人一人に渡していく。
すると、おかっぱの…向日君がこちらをじっと見ている。
「俺お前とマトモに話した事なかったよな？」
『…確かに、ないかも。』
1度だけ、まともに突っ込まれた事があった気がする。
確かに、関わった事がない。
「クソクソ！俺らだけかよ！なあ侑士！！」
「俺も入っとるんかいな。…まあ確かにそうやな。帝統さん、よろしゅう。」
「よろしくな！！」
『うん、よろしくね。』
ぴょんぴょん飛び跳ねる向日君にうさぎみたいだと失礼ながら思う。
「お前今、小さいとか思っただろ！？」
『いや思ってないよ。そしたら私も小さい事になるじゃん。』
「…お前身長は？」
『156cm。』
「勝ったぜ！！お前、俺の仲間だな！！」
え、何の？
「Aちゃーん！！こっちに来てー！！」
「ってあ！ジロー離せよ！コイツは俺の仲間になったんだ！！」
「なにそれー！なら俺も仲間に入るＣ〜！！」
「お前はギリギリ駄目だ！！」
ここも濃かった。
園児同士の会話に聞こえる。
「帝統さんはえらいのに好かれよったなぁ。」
『…好かれたのかは分からないけど、氷帝も大変なんだね。』
「まあ、あれよりもっとえらいのがおるからなぁ、うちは。」
『ああ…』
「どうした。俺様の美貌に酔ったか？」
『確かにやばいのいるね。』
「せやろ？」
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
