第60話 ページ12
「やはりキレているな。」
「…、」
「…精市、」
「…いや、ごめん。今回は巫山戯ている場合じゃ…その録音音声は何だい？」
「証拠を残す為だ。」
幸村は何となく静かな後ろを振り向くと、跡部の様に目を見開いたまま固まる者や、顔を青褪める者がいた。
「……ッ……」
「…幸村、堪えんしゃい。」
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こいつらは巫山戯ているのか。
「声援の何がいけないんや！！マネージャーが応援してこそ部員の指揮が上がるんやろ！！？」
『何言ってんだお前は。』
こいつらは巫山戯ているのか。
いや、そもそもこれが普通だと思っている事に驚きなんだけど。
『つまり、私が中仕事している間はみんなの邪魔をしている訳ね。』
「邪魔なわけないやろ！！」
『そのうるせえ声がこっちまで聞こえてくる。正直、迷惑でしかない。』
初めて聞いた時、真田君の奇声の方がまだましだと思った。
「それはお前の都合やろ！？」
「はッ、それって自分だけみんなの試合が見れなくて嫉妬してんじゃないの？」
駄目だ、末期だ。
というか、こいつの得意の語尾伸ばしはどこいった。
『お前らと一緒にするな。そもそも、そんな奇声出す声あったらスコア表書くなりタイム測るなりやる事がある。…あれ、知ってる？』
「…ッ」
『私が間違った事を言っているとでも？』
言ったつもりはないけど。
そもそも、よく今までマネージャーやっていけたなこいつら。
すると、こいつらは遂に涙を流し始めた。
悪いけど慰めるつもりも謝るつもりも、生憎今この状態でそんなもの持ってないよ。
『悔しくて泣いてんの、それとも憎くて泣いてんの。』
「…ッ」
「…」
「…やか、まし…わッ…」
おいおい、もうこれじゃあ話し合い所じゃないじゃないか。
『私は
まあ、それはいいや。
『別にブスとかドブスとか言われても4人に何言われても怖くないよ。
だって、私は生半可な気持ちで此処にいないから。』
「！！」
『今泣いている理由が、もし悔しいものなら…はっきり証明してみせればいい。』
やばいぞ、口が砂漠状態だ。
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
