記録その廿陸 ページ27
「あのッ!!」
『…』
「少し止まって下さいッ!!」
『ん…?』
え、俺か?てっきり別の奴かと。
居たのは2人組の男で腰に刀をさしていた。
んー……こいつ、何処かで見たことがある。
「あの、Aさん…ですよね?」
『何で知ってるんだ。』
____________
_______________
『ほら、そこに座りな。』
「ありがとうございます。」
「…」
目の前に座った2人。
1人はぼーっとしている奴、もう1人は右頬に傷跡がある奴。
この傷の奴は何処かで見たことがある。
「俺のこと、覚えていませんよね。」
『…悪い。』
「いえ、全然。俺、あなたに助けられてお礼を言いに此処に来ました。」
『お礼…』
待て、俺は一体何をした。
最近お礼言われ過ぎて怖いんだけど。
「藤襲山…と言えば分かりますか?」
『あ、…狐の面の奴か?』
「はい。名乗り遅れてすみません。俺は錆兎です。此方は友人の冨岡義勇です。」
「…冨岡義勇だ。」
『錆兎と義勇…覚えた。』
錆兎、義勇…うん、こいつら強いな。
「A、お茶とお菓子を持ってきたよ。」
『童磨悪い。』
なあ童磨、俺ちゃんと見てたからな。
お菓子錆兎達に出すときお前が小さく睨みかけていたの、知ってるからな。
どんだけ食いじはってるんだこいつは。
「ありがとうございます。」
「美味い。」
「おい義勇!!」
『お、美味いか。』
「俺も食べたい。お腹空いた。」
隣で拗ねたように言う童磨にはいはい昼飯作るからと言うと誰かのお腹が鳴った。
何かこれ前にもあったような…
「…お腹空いた。」
「義勇ッ!!」
『昼飯作るから好きな物あるか?』
「鮭大根。」
「義勇ーーッ!!すみません、こいつ礼儀がなっていなくて…」
『ッ…気にするな。鮭大根か、丁度鮭も大根もある。』
「あれ美味しいよね、俺も手伝うよ。」
錆兎、お前も随分苦労してるんだな。そう思ってつい吹いてしまった。
義勇は鮭大根、何とまあ…しのぶは生姜の佃煮…渋いなあ。
『童磨、蔵から大根持ってきて皮を向いて。』
「うん、分かった。」
---------------------
「美味い。」
「Aさん、何から何まですみません…」
『いやいや、美味いか?』
「はい、とても。」「おかわり欲しい。」
錆兎は頭を抱えた、まあ…頑張れよ。
『お前もちゃんと笑えるな。』
義勇と錆兎の頭を撫でれば2人とも少し微笑んだ。美味くて良かった。
俺、本当に美食ハンターになれるかも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです！続きはつくらないのですか？ (2021年7月13日 19時) (
レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは！もう更新はされないのですか？？とてもいい作品でもっともっと読みたいです！！更新待ってます！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます！神作品だなんて本当に嬉しいです！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます！記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RUGI
| 作成日時：2019年12月27日 21時
