記録その弐 ページ3
「ガフッ…!!」
『“
鬼は目を見開いたまま動くことが出来なかった。
自分の攻撃をひらりと交わし、舞うその姿に、その瞳に、時間を止められたかのように動けなかった。
『“時縛り”』
月の光に照らされ、妖しく黒い刀が鬼に迫る。
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少しだけ分かったこと。
俺が生きてきた2つの世界よりも発展していないこと。
携帯電話や近くに電車がないのは流石に困った。
先程の鬼との戦いで何より安心したのは、悪魔の実の能力も念能力も使えることだった。
これがなかったら俺、死んでたかも。
さて、だが安心するのはまだ先のこと。
どうして次から次へと来るかな、俺はさっきこの世界に来たばかりだというのに。
殺気を抑え、敵が来る方へと向く。
ゆっくりと近付いてくるのを感じる。
あぁ、面倒だ。
______何でこんなに強いのが来るかな。
それは嘗て俺が死ぬ原因となったキメラアントの王が浮かぶ。
うん、あいつは強過ぎた。
「それを殺ったのはお前か?」
『違うと言えば見逃してくれるのか。』
「私の質問に答えろ。」
『そうだけど。お前、鬼だな?』
「だから何だと言うのだ。それよりもだ……お前は鬼殺隊ではない、何者だ?」
鬼殺隊?
一体何のことを言っている。
『…ッ。』
「ほう、避けたのか。」
『危ねえな、何するんだよ。』
見聞色の覇気がなければ首と胴体がおさらばしていた所だった。
嫌な予感が確信に変わるのと同時に俺の運の無さにもう溜め息が出る。
『…何で俺はいつも運が無いかねえ。』
「これも避けるか、…お前に興味が沸いた。」
『やめろ。攻撃もするな。』
こいつの攻撃を喰らったらまずいと直感がそう伝える。
『俺は、何も悪くねえからな。』
「…ッ!!」
『
「…身体が砂に…!?」
『じゃあな。もう二度と会わねえことを願うよ。』
“
________てか、あいつ誰。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです!続きはつくらないのですか? (2021年7月13日 19時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは!もう更新はされないのですか??とてもいい作品でもっともっと読みたいです!!更新待ってます! (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます!神作品だなんて本当に嬉しいです!!これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます!記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2019年12月27日 21時