Jeanne39. ページ42
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Aは鏡の隙間から彼等を覗いた。
香りが強いから、どうせ居場所はバレている。
なら、合わせ鏡の中で勝手に自滅してくれるのを
待っていればいい__
「隠れんぼは面倒臭いな…
ラブクラフト、君の出番じゃない?」
ラブクラフトと呼ばれた長髪の男は何やら
ブツブツと呟き始めた。
上手く聞き取れない。
何故彼等は此処に居ても
余裕な顔をしているのだろうか。
Aはそっと彼らに近付いた。
「…ひ、ｯ」
ラブクラフトの声を聞き、姿を目にした時。
___別の意味で、心が、心臓が震えた。
体のあちこち、関節が増えていく男。
有り得ない所が曲がり、明らかに人間ではないとわかる。
血が凍るような寒気に似た恐怖が
体に纒わり付く。
______怖い。
怖い、怖いこわい、
______Aの絶叫が当たりに響いた。
鏡にヒビが入り、崩壊していく。
Aは泣き叫んだ。腹の底から声を出し、
額を床に押し付けて、喚いた。
ごめんなさい、やめて、助けて、
____太宰さん、。
何度も何度も其れを、涎まみれの口から叫んでいる。
精神を狂わされたのは、Aの方だった。
狂乱するAは両手で力一杯、喉を締め上げていく。
太宰さん____
こんな時でも、少女は彼の人の名前を口にして。
「流石に死んでもらっちゃぁ、困るよ」
___ジョン・Sは慟哭する少女の両手を掴み、
拘束した。
濡れた頬と、鼻水でぐちゃぐちゃの顔をそっと拭ってやる。過呼吸を起こし、俯く彼女を抱き上げた。
「君、本当に綺麗だね。
泣いていても美しいよ__
そう思わない?ラブクラフト」
腕のなかでしゃくり上げて泣き続けるAの事を
相棒に聞いた。
ラブクラフトは首を傾げる。
「____わからない。」と呟く。
「___香りがきつい」そう付け加えるラブクラフト。
ジョンは乾いた笑いを起こし、其れに同意した。
Jeanne black swan.4→←Jeanne38.
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！私、逆ハー大好きなんで嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月5日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です！笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…？フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちっぽけ | 作成日時：2018年1月17日 0時
