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Jeanne35. ページ35

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「___何がしたいんですか、結局」




気付けば私は此処に来ていた。
言いように太宰さんに掌で転がされて、遊ばれている。






「____貴方が私の弱点?

…だから何?私をどうしたいんですか?
此処から攫うんですか?」





中也さんから離れ、背後にいた太宰さんを階段から突き落とし、今度は彼に馬乗りになりナイフを喉に突きつける。

太宰さんは笑ったままだった。








「____もう、二度と会えないと思ってた」









静かにそう呟くと、静寂が訪れる。
声を放って泣きたい衝動をぐっと堪えた。

その先の言葉が紡げなくなって
自分の喉を抑えた。



____私は何処までも痛みに弱い女だ。







「___A
私がマフィアを去った時、君は13歳だったっけ

____大きくなったね」







包帯の巻かれた腕を伸ばし私の髪をくしゃりと撫で、
耳に髪の毛をかけた。
しかしすぐに重力に従い垂れ落ちる。

心の柔らかい所に鈴の音のように優しい接物を
受けた気分だった。


きっとその言葉は、私が何よりも望んだもの
だったかもしれない。

私の気持ちを知った上で私を此処に呼び出して
心を踏みにじった癖に。



____貴方は狡い。

こんな時に、こんな状態の私に、。
そんな事を言うだなんて。



____太宰さんなんか大嫌いだ。






「でも胸は変わらないね」


「殺す」






+




異能力で重力を操りAの腕を抑え拘束した。
太宰は俺を見て言いようにされたAの事を
「どうだった?」と笑う。


____相変わらず、何処までも憎たらしい奴だった。





「___俺は手前が嫌いだ」


「___私も中也の全てが嫌いだよ」





俺は吐き捨てるように言うと、太宰も同じ言葉を吐露した。腕の中のAは俯いていて表情が確認出来ない。







「___A

今回は首領に俺が話を付けてやる。
…だが次はねェぞ」







脅すように強めの口調で警告し、自分が来ていた
上着をAに被せた。

肩を抱いて階段を上り、太宰に背を向ける。









「____A

いい女と言うのはね、自分で自分を守れる女だよ。」









「___聞くな、A…何も」









太宰の言葉を遮るように、Aの両耳を塞いだ。
太宰はそれ以上何も言わなかった。



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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時

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