Jeanne21. ページ21
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「僕-やつがれ-の1番嫌う者は
仕事を利用し己が妄執を持ち込む事だ!!
____来いジャンヌ!!!
2度と外に出れぬよう貴様を
閉じ込めるてやる」
芥川さんは私の腕を無理矢理掴むと立ち上がらせた。
一瞬だけ顔をしかめた彼は咳き込む
「____やめろ芥川!!
4年ぶりなんだ…!
太宰さんと彼女が再会できたのは…!!」
敦くんの悲痛な叫びは、私の体中を駆け巡った。
___倒れ込む太宰さんが視界の隅で揺れている。
何を考えて何を思っているのか
私には最後まで分からなかった。
きっと、友達になれたかもしれない
虎の男の子が私を追いかけてきている。
私の砕けた欠片はコンクリートに散らばっていく。
「_____敦くん
私、太宰さんの事大嫌いよ
再会なんて望んでなかったわ」
もう
頂戴なんて 言わないから
どうか 時間の許す限り
「____さよなら」
無表情で振り返りAは虎の青年と、その奥で意識を揺らがせている太宰に静かに告げた。
Aの別れなど無視して敦は叫ぶ。
「___ッ言ってよ!!
君の言葉で、君自身の言葉で…!
君の気持ちは…じゃないと、僕は__!!」
Aは振り向かなかった。
芥川に握られた手首がじりじりと痛んでいく。
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行ってしまった二人の後ろ姿を呆然と見つめていた。
「____ね、分かっただろう」
気絶した振りをしていた太宰さんは立ち上がり
固くなった体をほぐす。
僕は太宰さんの顔を見れずに俯いた。
「___彼女の弱点は私だよ、敦くん」
" 滲み出る芳香は太宰さんといる時だけ必ず強くなる。"
"彼女が太宰さんに向ける視線は、一目見ればそれが恋心のものだとわかる"
「あの子は私を愛しすぎている
だから彼女は私を殺せない」
「いくら私が歩み寄ったとしても
彼女は拒むだろう。___そう、さっきみたいに…。
認めてしまえば、終わりなき生き地獄になる。
____彼女にとっても…そして、私にとっても。
…
これでよかったんだ。
彼女はマフィアの建物の中で死ぬまで閉じ込められる。
どこよりも安全な場所だよ、あの子にとっては。」
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時