ジャンヌ 【文豪ストレイドッグス】

Jeanne2. ページ2

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「この2人の名は…?」


国木田さんは額に汗を流して呟いた。


「男の方が芥川龍之介。

女の方が…A。
A ジャンヌ スワンだ」


____



「う"あああああああ!!!!」


耳をつんざく悲鳴に、芥川は欠伸をした。
悲鳴は日常の一部、彼には些細な出来事だ。



「___生け捕りだって首領は言ってませんでした?」



樋口一葉が罠に嵌めた、探偵社の人間は銃弾や
異能力により傷つき、地面に倒れている。


ポートマフィアの狙いの人虎「中島敦」は、
芥川龍之介の異能力「羅生門」によって右脚が
奪われた。



「ジャンヌ様」



芥川龍之介と樋口一葉は背後から聞こえた声に
振り返り跪く。


ふわりと香るフローラルな香りに、芥川は
酔ってしまいそうだった。



A ジャンヌ スワン____



17歳にしてポートマフィアの幹部
この世のものとは思えないほどの美貌を持つ異能力者



「___ジャンヌ様、何故ここに」



樋口一葉が少女にそう尋ねると、Aは長いゆるふわの髪を揺らし、クスリと笑った。



「首領の命令です」


樋口はAの放つ強烈な香りに全身が浸り
膝の力が抜けて崩れ落ちる。


味方をも壊すほどの強力な美貌と香り___



ダンッ__




地面や壁を蹴る大きな足音に、A達は振り返ると、苦しみ悶えていたはずの人虎「中島敦」の右脚が一瞬にして再生した。


樋口は驚いたが芥川とAは無表情で
それを見つめている。


低く唸る声を上げながら、中島敦は徐々に
ホワイトタイガーへと姿を変え、
怒鳴るように白虎は吠えると、こちらへ襲いかかった。



「そうこなくては…!」



芥川は目を見開き呟く。

三人の間に白虎は飛びかかる。
芥川は樋口を突き飛ばし、左手の中にAを
収めた。



「芥川先輩…!!!ジャンヌ様!!」

「下がっていろ樋口!!!」



白虎は一度地面に足をつくと、壁に向かって走っていく。白虎を仕留めようと羅生門を発動させるも、白虎は軽く交わし芥川とAを突き飛ばした。


その衝撃で2人は軽く吹っ飛ぶ。



「___ッ、無事か、ジャンヌ」



マントに隠し、腕で力一杯抱きしめたため、Aには汚れ一つなかった。代わりに、芥川が全て受け止めたが…

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