____27 ページ27
Aside
私はいつも、会議や打ち合わせで使うお店の個室に一足先に来ていた。
ガラガラ…
貴「おつかれ」
中間「おう」
淳太くんが来たのはその少しあと。
久しぶりに淳太くんにあったけど、やっぱり落ち着く。
貴「頼もうか?」
中間「うん」
私はいつ話を切り出そうか迷った。
そもそも、久しぶりに会うわけだし…
貴「…」
中間「あの…さ」
私が黙っていると、淳太くんが口を開いた。
中間「ごめん…」
私は頭が真っ白になった。
一言目に出てきたのは…謝罪の言葉やった。
貴「誰も悪くないよ…淳太くんが謝ることじゃない。私たちに何かが足りひんかった。それだけ」
私は飲み物に手を伸ばした。
中間「でも…」
貴「私もいいかな…」
私は立ち上がった。
中間「？！」
と、同時に勢いよく頭を下げた。
貴「お願いします…。私一人の力じゃダメやった。どう頑張っても認めてもらえなくて。迷惑かけるつもりなんてなかったのに…」
中間「ちょ、なにして…」
戸惑う淳太くんなんて構わずに言葉を続けた。
貴「これが私の最後のお願いにするから。もう甘えたりせんから。ワガママも言わん。だから…だから…」
中間「…」
貴「私と一緒に…社長の所に行ってほしい。一緒に行って頭下げてほしい。」
多分、私の顔はぐちゃぐちゃだ。
メイクも全て涙で落ちて、鼻水なんて気にしてる暇なんて無い。それくらいに必死やねん。
貴「お願い…」
私は頭をあげなかった。
中間「わかった。わかったから、落ち着こ…?」
そう言って肩をさすってくれる淳太くん。
私は淳太くんに支えられて、やっと席に座った。
中間「俺、聞いてたよ？Aが頑張ってるって。聞いてた…のにな」
そこから淳太くんは、ぽつりぽつりと話し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2928人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんた(プロフ) - ずっと泣いてます😭更新頑張ってください！！ (2021年9月28日 19時) (
レス) @page39 id: a8bee81bd7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニオタ山神 - めっちゃ感動しました！濱ちゃんの夢主への思いが伝わって。続きが楽しみにです！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 5bb2d1ede5 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - とても感動しました！！特に濱ちゃんが叫ぶシーン…続きが楽しみです！！ (2018年7月31日 23時) (レス) id: b3c97ac0d0 (このIDを非表示/違反報告)
神山恋(プロフ) - �陲舛磴鵑�声を上げたところで感動しました！更新頑張ってください。 (2018年5月29日 0時) (レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
みづき - 更新頑張ってください！もう涙腺がゆるゆるです笑 (2018年5月6日 3時) (レス) id: e20a7375a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんず
| 作成日時：2018年2月18日 4時
