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Aside
コンコン…
「ど〜ぞ。」
貴「失礼します。お久しぶりです。ジャニーさん。」
ジャ「来ると思ってたよ。まあ座りな。」
私がやってきたのはジャニーさんのところだった。
貴「今日はお話があって…」
ジャ「わかった。」
私はジャニーさんの目を見てお願いした。
貴「このWESTのツアーが終わり次第、ジャニーズWESTを卒業。ジャニーズ事務所を退所させて頂きたいと思ってます。」
私がそういうとジャニーさんは深くため息をついた。何かを考えるようにして黙り込んだ。
ジャ「Youのことは小さい時から見てきたから、歌詞を飛ばすなんてミスだけで辞めるとか言わないよね。他に理由があるんでしょ?」
貴「っ…まぁ、小さい時にジャニーさんに拾ってもらって楽しいことも苦しいことも仲間と乗り越えてきました。けど…もう自信ないんです。」
貴「アイドルとしての自信。人としての自身。私の中で全部壊れて…歌えなくなったんです。私の大好きだった歌が…。」
ジャ「歌えなくか…」
貴「それと、もう私のせいで仲間が傷つくところを見たくない。私がいるせいでみんなの未来が狂っいくんです。」
ジャ「僕はそんなこと思わないけど…」
貴「もう決めました。だからお願いします。」
私は立ち上がり、頭を下げた。
これが私に出来ること。これが私なりのけじめの付け方だから。
ジャ「僕はYouみたいな人材を失うのはかなりショックだけど自分の決めた道なんだったら反対はしないよ。だけど、最後までやりきるんだ。」
貴「いいんですか…」
私はその返事を聞いて嬉しさと共に寂しさも感じた。これで、もうこのツアーが終われば私は居なくなるんだって。アイドルとしての私は消え去るんだって。
貴「メンバーには何も言わないつもりです。オーラスの最後の挨拶の時に言います。それが私の最後のステージですから。」
ジャ「ほんとに後悔しないんだね」
貴「…これは私のためでもあり、ジャニーズWESTの為でもありますから。メンバーのためなら何でもしますよ私は。」
そう言って立ち上がり部屋のドアに手をかけた。
ジャ「僕はYouを待ってるから。いつでも戻ってきな。」
貴「失礼しました…」
扉を占める時見えたジャニーさんのさびしそうな顔。戻ってくる…もうそれはないだろうな。
そう思いながら事務所をあとにした。
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あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです!これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます!卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました!続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2018年2月5日 19時