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藤井side
ライブも終わりに近づいてきた。
きみへのメロディーを歌うために割り当てられたリフターの裏にスタンバイする。
ライブ中にちらほら見た気分の悪くなるようなAに対する批判のうちわ。前までは少なかったのに、最近は増えたような気がする。
俺はそれを見つけたら下げるようにジェスチャーで伝えるけど、それを見て素直に下げる人と知らん振りして下げない人もおる。
藤井「女やからなんやねん…」
これはみんなが思ってることやと思う。
Aが女やから？俺たちに色目使ってるとか言われてるけど、そんなこと全くない。
俺たちを平等に見てくれて、人一倍の努力もしてる。影で頑張ってるのも俺たちは知ってる。
�霤帖崕�の子やから…俺達が守ったるんやろ。メンバーやから俺達が支えてあげるねん。」
後ろを通る時、�陲舛磴鵑�残して言った言葉。
多分俺の独り言を聞いてたんやろう。
藤井「Aがおるからできる仕事だってあるし、Aが頑張ってくれるからみんなも笑顔になる。それでいいんじゃないん…」
そんなことを1人でブツブツいいながらも、会場のライトが消えたので、できるだけファンの子たちにバレないように移動して、リフターの上に立つ。
♪〜
きみメロは比較的イントロが短いから、1番最初に歌うしげにすぐスポットライトが当たる。
藤井「あ…またや。」
高くなっていくリフターの上からすぐ前の客席に目をやるとAの批判団扇が見えた。
藤井(下げろ！下げろ！)
言葉では言えないけど必死にジェスチャーで伝える。その間にも歌は進み、俺のパートに。
藤井「誰よりも暖かいこの声に〜」
やっと下ろしてくれた団扇にほっとしながら気持ちを込めて歌う。
「ちょっと泣き虫な所もあるけど｣
「全てが愛おしくて 守りたい」
「ボクの全てで。」
この歌詞はすごい身近に感じる。
なんやろ、親近感？すごく受け入れやすい歌詞やし、この歌を歌ってると思い出すのはAの顔。
次はAのソロ。
ここは音程が高いから声の高いAにぴったりとパート。俺もAが歌うきみメロが大好きや。
今日もソロの歌声が聞けると思って、目を閉じた。
♪〜
貴「…っ、、、」
一瞬何が起きたかわからんかった。
音はあるのにAはソロを歌わなかった。
正確には歌わなかったんじゃなくて、歌えなかった。
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あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ！ (2018年2月15日 12時) (
レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです！これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます！卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2018年2月5日 19時
