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Aside
わたしは寝る準備をしてから机に向かった。
神山を見習って今日から日記を書こうと思ったから。
貴「えっと…今日の出来事を書くのかな?」
初めて書く日記に戸惑いながらも書いていく。
貴「いい…香り…」
どこからかふんわりバラの香りが漂ってきたかと思えば、閉めたはずの窓が開いていた。
貴「なにこれ…」
閉めるために窓に近ずいて気がついた。
窓枠のちょっとしたスペースのところに赤い薔薇が1本置かれていた。
貴「誰…!!」
私は背後に気配を感じ振り返らないまま喋りかけた。
?「こんばんわ。お姫さま」
甘い声にバラの香り。
確実に下にいる7人ではない。いつ入ったのか、どうやってここを知ったのかは知らない。だけど、私にとってあの7人以外は今は敵。
貴「誰かと聞いているの。答えなさい。」
私は落ち着いた声でそう聞いた。
ここで焦ったらいけない。本能がそう言ってる。
?「まぁまぁ。こっち向いてよ」
そう言われたので振り向くと少し背の高い、イケメンさんが立っていた。
?「中島健人って言うんだ。俺の名前。」
中島と名乗る男は不敵な笑みを浮かべながらひざまずいた。
中島「あなたを奪いに参りました…」
貴「お父様に頼まれたのね」
私は一瞬で分かった。
中島「俺、気の強い子も案外嫌いじゃないよ」
貴「ごめんなさいね。私あなたに興味ないの。それに、あなた達に屈するほどヤワじゃない。どうぞ帰ってくださいな。」
そう言うと立ち上がった中島。
窓の方に近ずき、帰るのかと思えば1度ふりかえり私に忠告してきた。
中島「女の子に乱暴したくないからこの辺で帰ります。でも、たとえ貴女のことが奪えなくてもあなたの大切なものは簡単に奪えるんですよ。では。」
そう言って窓から消えた中島健人…
部屋にはほんのりバラの香りが残っていて、一本のバラと共にさっきまではなかったカードが置かれていた。
貴「…Sexy Zone?」
裏を向けるとメッセージが。
貴「7つの光が消える時、あなたは僕達の元に…?」
そんなことあるわけないじゃん。
7つの光が消える…?そんなわけ…
貴「馬鹿みたい」
この時私はそう思っていた。
それが甘い考えだって気づくのはもう少し先のこと。
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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください!応援してます…! (2018年3月16日 19時) (レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです!無理せず更新頑張ってください!私も受験生なので大変なの分ります。応援してます!! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» はい!ずっと待ってます!このお話大好きなので!時間があれば、更新お願いします!無理はしないで下さいね! (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ!何も言わない私が悪いんです!見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください! (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください! (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2017年6月10日 16時