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Aside
小瀧さんに気づいて素早く隠した神山の日記。
こんなの、私だったら見られたくない。
けど…その行動はもう遅くて…
貴「何も無いです!」
小瀧「何もなくないやろ?何も無かったらその隠してるもの出せるんじゃ?」
小瀧さんにはすべて見えてたらしく、私の後ろを覗き込んでくる。
貴「ほんとに何も無いです!」
小瀧「じゃあええけど〜…と見せかけて!」
小瀧さんはドアから出るふりをして振り返ったものの、素早く戻ってきて日記を隠した引き出しに手を伸ばした。
貴「だめ…」
それをどうにかして阻止しようとすると、小瀧さんと私の足がもつれ合い、フラついた。
貴「わ!」
間一髪のところで小瀧さんが窓枠に手をかけ止まったはずが、ツルッと滑って私達は窓に吸い込まれるかのように投げ出された。
小瀧「やば」
貴「ちょ!無理です!!きゃあああ!!」
ここから落ちると確実に怪我はする。打ちどころが悪ければ…
小瀧「大丈夫やって」
一緒に落ちながらそういう小瀧さん。
そう言うと私をお姫様抱っこして、トントンと軽快なリズムで木と木に足をかけながら降りていく。
貴「え…」
小瀧「ほら言ったやろ?大丈夫って。」
自慢げに私を見る小瀧さん。でもその頬からは血がにじみ出ていた。
小瀧「そんな顔赤くしてもしかして照れ…」
貴「何が大丈夫なんですか!血が出てます!!」
そう言って私はハンカチを取り出し、優しく傷口に当てた。
気がつくと、自分でも抑えられないくらい涙が出ていた。
小瀧「ごめんごめん。やり過ぎたか。」
そう言って私の顔を覗き込むと驚いた顔をした小瀧さん。
貴「もう…心配させないで?私の前で傷つく人を見たくない…」
私がそういうと、大きな手が私の頭をおおった。
小瀧「大丈夫。ちょっとやそっとじゃ、俺たちは死なんから。俺たちみんな強いんやで?そんな簡単にお嬢様の前からいなくなるわけないやん。」
貴「望…」
小瀧「やっと呼んでくれた!そう。俺は小瀧望。望やで。俺は自分がどうなろうとAお嬢様を守るから。」
そう言って優しく私の手の甲にキスを落としてくれた。
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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください!応援してます…! (2018年3月16日 19時) (レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです!無理せず更新頑張ってください!私も受験生なので大変なの分ります。応援してます!! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» はい!ずっと待ってます!このお話大好きなので!時間があれば、更新お願いします!無理はしないで下さいね! (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ!何も言わない私が悪いんです!見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください! (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください! (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2017年6月10日 16時