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西畑side
Aが皆から声をかけてもらっている時、中間に呼ばれて話を聞かされた。
中間「大吾には知っていてほしい事がある。」
西畑「なんですか」
中間「この屋敷を出ると、ここにいた記憶がすべて消える。」
西畑「え……?」
中間「もちろん、Aちゃんの記憶も、お前の記憶もや。」
西畑「ちょっと待ってください。だって、みんな言ってるじゃないですか。一生忘れへんからなって……」
中間「……忘れるんや。この世界のことは絶対にバレたらあかん。だから、誰であろうとここにいた記憶はすべて消える。」
西畑「そんな……」
桐山「だから……今度からはお前がAちゃんを守ったるんやで?」
西畑「……」
小瀧「んな暗い顔すんなって!な?大吾達が俺らのことを忘れようと、俺らはお前達のこと覚えてるからさ」
西畑「うん……」
重岡「ほら。もうそろそろ日が昇る。ドアを出たらAちゃんの手しっかり握って自分の思った方に全力で走って行け。その先に……出口はあるから」
そう言われ、俺はAの手をしっかりと握り、お礼を言って走り出した。
貴「大吾……もう大丈夫なの?」
西畑「……うん。心配かけてごめんな。もう俺は……大丈夫やから。」
そう言葉を交わしたあと、少し沈黙が続き、やっと屋敷の出口へとたどり着いた。
西畑「じゃあ……出よか……」
貴「ねぇ大吾。ここを出たら私たちがここにいた記憶はすべて消えるんでしょ?」
西畑「何でそれを……」
俺が驚いた様子で聞くと、Aはさっきの話を聞いていたらしい。
貴「私……忘れても思い出すから。」
西畑「思い出すって……俺も忘れるんやぞ?」
貴「それでも……思い出すから!!」
Aが叫ぶようにそう言ったので屋敷全体にその声が響き渡ったような気がした。
西畑「……そか。」
貴「うん。」
西畑「じゃあ……出るぞ?」
貴「うん……」
俺はドアに手をかけた。
もう一方の手はしっかりとAの手を捉えて、強く握りしめていた。
西畑「ありがとう……。」
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のぞみ - ふらふらとうらつく徘徊してましたけど、ここまでいい作品に出会えるとは… ほんとに続編出して欲しいくらいですっていうか出してください笑笑次の作品も期待してます! (2017年12月29日 0時) (レス) id: 3b587e8097 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - かみこたさん» ありがとうございます!ジャニストの仲の良さが伝わったようで良かったです!感動作なんて……最高の褒め言葉です!これからも、頑張るので応援のほど宜しくおねがいします! (2017年11月1日 19時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
かみこた - 完結おめでとうござます!!この話好きすぎてやばいです!なんか、改めてジャニストの仲の良さが伝わったというか・・・感動作ですね!最高です!これからも応援してるので頑張ってください!!! (2017年10月30日 2時) (レス) id: c79402165e (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - kamisigehappyさん» ありがとうございました!途中でだいぶ期間が空いたにも関わらずここまで読んでくださり感謝しかありません!ありがとうございました! (2017年10月24日 23時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
kamisigehappy(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2017年10月24日 23時) (レス) id: 9686ba021a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2017年5月16日 22時