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第8話 ページ9

「師匠って、万斉お前」









『攘夷戦争の後怪我したまま敵に追われて、そのとき万斉に会ったの、追っては万斉が殺してくれた。そのあと私の手当をしてくれた。』









「そのとき思ったのでござるよ。拙者はリナには勝てないと。だからリナについて行けばもっと強くなれる、自分よりも強い相手と戦えると、」









『だから、賭けをした1本とった方の勝ち負けたら勝った方の言うことを1つ聞くそして私が勝った』









「リナからの命令は『河上万斉お前は今日から私の弟子だ』・・・懐かしいでござるな」









『師匠からお前に1つ言っておく、暫くの間お前の仕事は私の世話だ良いな』









「そう言って倒れたでござるよ。拙者は勝てなかった怪我をしたままのリナに」









「それから一緒に旅をしたでござる。長い間一緒にいたでござる、だからリナが言いたいことは大抵はわかるでござる。声にしなくても」









『万斉、師匠からの命令、今から「寝るから後よろしく。でござるな」大正解、おやすみ』









「おやすみでござるよリナ」









「なぁ万斉、お前は俺をどう思う?」









「リナが何も言わないなら拙者は何も言わんでござるよ」









「お前の意見が聞きたいんだ」









「拙者は晋助に期待をしているでござる。晋助なら、新しい感情をリナに取り戻させる事ができると思うからでござる」









「そういう事が聞きたいんじゃねぇ」









「・・・」









「万斉、答えろ」









「・・・リナは許した、今まで気づかなかった自分に気づいたのはそれだけ後悔しているからだと。許した、だからこそ拙者は晋助が、晋助が、
気づいたから、それで許すリナは優しすぎるでござる。そんなリナを傷つけた晋助が拙者は憎いでござる」

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作者名:三日月狐 | 作成日時:2018年9月16日 23時

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